元記事:blender.org - Blender 2.56a beta
訳注:いつものように■がついているものが翻訳済です。レイアウトは再現していませんのでご了承下さい。
最後に修正済のバグのリストが追加されています。
Blender Foundation とオンライン開発者コミュニティは、Blender 2.56 Beta を公開できることを誇りに思います。これは Blender 2.56の修正リリースで、Blender 2.5シリーズの五つめの公式ベータリリースであり、数年来の再設計と開発作業の成就の象徴でもあります。
このバージョンはほとんどの機能が完成されていることから「ベータ」と呼ばれています。Python APIに広範囲の変更がいくつか行われ、最も顕著なのは命名規則と、プロパティの作成とアクセスです。
Blender 2.55 Beta以来、440以上のバグが修正されています!
重要:2.53から2.56までの間に、広範囲におけるリネーム作業により、スクリプトの API が変更されており、アニメーションのある2.53の .blend ファイルの、2.56での読み込みについても影響を及ぼしています。
Help メニューにある、FCurve/Driver 2.54 fixを使用することを忘れずに。
重要2:これは Blender 2.56 Beta の Cloth/Fluid シミュレータの使用に "Undo" を行った時の非常にまずいバグを修正しています。
予測される物
[wiki]
-大きな改良 ― このソフトウェアは、Durian オープンムービープロジェクト "Sintel" の制作において広範囲に渡り使用されています。
-機能の完成 ― ただし、複数のウィンドウでの複数のシーンの表示、完全な RNA データレベルでの依存グラフ、円形メニューなど、いくつかの2.5の目標は延期されました(訳注:ツールシェルフのツール追加機能も延期になっています。ご注意下さい)。
-エキサイティングなスカルプティングの改良 ― 高速になり、大幅に安定化、ブラシも改良されています。
-消えた機能・不完全な機能 ― ほとんどの物はありますが、まだ2.4xのすべての機能が復活しているわけではありません。いくつかの機能は別の方法で再実装されているかもしれません。いくつかの機能はまだ以前に比べ使用時の速度が低下しています。
-バグ ― 最近までたくさんの修正を重ねてきましたが、まだまだ多くのバグが残っています。この四つめのベータでは約440のバグが修正されています。
-変更 ― 旧 Blender を使用していた方は、最初 Blender 2.5が全く違う物に見えるでしょう。ここを少し読んで、再設定する方法や、新しいビルトインの2.5サーチ機能の使用方法を学んで下さい。
[/wiki]
ご協力お願いします!
最後の2.5xリリース目標である、安定し、機能が対応したバージョンに到達するには、まだまだ多くの作業が必要です。皆さんはバグが好きではないと思いますが、それは私たちも同じです。皆さんのバグ報告が、Blender をできるだけ早く、できるだけ安定させるのに役立ちます。
[wiki]
-ひとつめ:このログをチェックして下さい。機能解説ページの一番下に''既知の問題''が書かれています。
-ふたつめ:[[私たちの Wiki の Todo:http://wiki.blender.org/index.php/BlenderDev/Blender2.5/Todo]] に、そのバグや問題が追加されていないかチェックして下さい。
[/wiki]
このことは、皆さんが既知の問題を報告してしまうことを防ぎ、私たちも助かります。
バグは BugTracker もしくは Blender 2.5内部の Help → Report a Bug から投稿できます。
Blender 2.5シリーズの作業は、Durian オープンムービープロジェクトと同時進行しており、世界中の開発者コミュニティとの共同作業も続けています。
アルファ版はテスト用に素晴らしい物でしたが、Blender 2.53 Beta では現存の UI 機能の完全実装と、少なくとも2.49の大半の機能を復活させ、ドキュメント化できるようになるであろうと予想しています。
Blender 2.54 Beta ではさらに安定性が向上し、Blender 2.5がベータ期間を抜けるための基礎を提供します。
おそらく何度かリリースを重ねるであろう Beta 期間が、完全に安定した、プロダクションで使用可能な Blender 2.5x リリースにつながる予定です。
この安定版のリリースが用意できれば、新しい開発を再び開始し、BMesh や、Durian オープンムービープロジェクト中に開発されたレンダリング機能(GI)のような新しいツールを統合できます。これは2.6x バージョンとしてリリースされる予定です。
ソフトウェアの開発の計画は常に大変で、実際の日付を確定できるようなものではありません! 安定するまでベータリリースを6〜8週毎にリリースすることを目標にしています。できれば2010年以内に!
Blender2.5は新しいGUIレイアウトになり、グラフィックデザインが一新、新しいアイコンセットになりました。GUIのレイアウトはもっとわかりやすく、もっといい構成に、そしてもっと簡単にナビゲートできるよう再設計されており、さらに Python スクリプトで完全にカスタマイズできるようになりました。新しいファイルブラウザやカスタマイズ可能なツールシェルフなど、他も改善されています。続きを読む
Blender 2.5はユーザ自身のキーボードショートカットが設定できるようスクラッチから設計されています。キー定義は「キーマップ」にグループ化され、それぞれのマップはすべてのカスタマイズと保存が可能です。また、キーマップにはジェスチャイベントや様々なキーの特殊キーとしての使用、キーの同時入力などの特別な入力方法も設定できます。続きを読む
Blender 2.53に私たちは Blender を Python スクリプトで拡張する新しい方法を実装しました。これらは "Add-ons" として配布・格納され、各々別個にON/OFFを選択することができます。これはインターフェイスをクリーンに保ち、うまく統合するのに役立ちます。
コンプリート Add-on リポジトリをチェックしてみて下さい。
現在、.blend シーンファイル内のすべての内部データ、個々の頂点から内部オブジェクトの関係、Composite ノード の UI の位置までが、一貫したシステムからフルアクセス可能になりました。
UI のコントロール、Python スクリプト API、アニメーションシステムなどから、シーン内のすべてのデータのアクセスと編集を一貫して行うことができ。それと同時にコンテクスチュアルヘルプやその場でのキーフレーム挿入、Driver の式の編集、現実世界の計測単位といった、より強力なインタラクティブ性とフィードバックを提供しています。続きを読む
"Operator" は、Blender のツールの新しい汎用の定義です。これはファイルの Load/Save 、UI レイアウト管理から、オブジェクトやそのデータの追加・編集までに及びます。Operator は汎用であるため、ホットキー、メニュー、ボタン、Python から一律で呼び出せます。Operator は検索、連続実行(マクロ)可能で、リアルタイム更新により、インタラクティブな編集を提供します。続きを読む
Linux と Windows の次に、OS Xの64ビット版もサポートしました。Cocoa に対応するため、ローレベルのウィンドウライブラリの完全な書き直しが必要でした。これは Mac における Blender の未来にとっていいニュースです!
Blender の SculptMode が最適化され、描画・編集パフォーマンスが目覚ましく向上、さらにメモリ使用量も減り、より精密なモデルに対応できるようになりました。
新しいツールが追加され、既存の物も改良されました。マルチレゾリューション(Multires)Mesh も書き直され、モディファイアの一つとして、アニメーションシステムとうまく統合して利用できるようになりました。また、Mesh トポロジーの編集中、変形を別に保持できるようになりました。
Blender のペイント作業時の Brush へのアクセス方法が改善、合理化されました。Brush にはサイズや強さ、ツールタイプ、テクスチャ、影響カーブといった、ペイントに関連する設定がすべて格納されるようになり、Brushリストボックスもしくはショートカットキーで切り替えできるようになりました。Blender のプリセットの Brush 同様、自分用の Brush も保存可能で、ショートカットキーを割り当てることもできます。
Blender 2.53 Beta では、ブラシとストロークのシステムが大幅に改良され、双方とも質的に使用に耐える物となりました。
Blender 2.5に Solidify モディファイアが入りました。薄っぺらい Mesh のデータを破壊せず、厚みをつけることができます(他のアプリケーションの「Shell」モディファイアのようなもの)。シンプルな薄い Mesh サーフェスをモデリングするだけで、Solidify モディファイアが自動的に押し出し、立体的な厚みをつけてくれます。
2.5の仕様の一つに「すべてをアニメーション可能にする」があります。この言葉は、単に移植するだけのようには簡単にはいかないことを暗示しており、大幅な再設計がいくつか必要でした。個々のプロパティは F-curve でアニメーションされ、Action にまとめられ、そしてデータを破壊することなく、NLA エディタでインスタンス化、レイヤー化、ミックスできます。Noise や Envelope のようなエフェクトを F-curve モディファイアにより、アニメーションカーブや NLA クリップに追加することもできます。続きを読む
Blender 2.5ではアニメーションエディタは新しい Graphエディタ、複数のオブジェクトと F-Curve の同時表示対応、シーンの広範囲をカバーする DopeSheet、再設計された Non-Linear Animation(NLA)エディタ、シェイプアニメーションの新機能、Driver、Expression、Keying Set により完全に刷新されました。続きを読む
Spline IK は、Curve に沿って Bone のチェーンを整列させる Constraint です。特に尻尾、触手、背骨などの体の柔軟な部分のリギングに適しており、また、ロープのような無生物な物にも有効です。続きを読む
Blender 2.5には流体ベースの新しい煙シミュレーションエンジンがあります。これはウェーブレットの渦による細部を保持しつつ、低解像度のシミュレーションをスケールアップします。Smoke は Particle の動きを入力することで生成でき、衝突する障害物や Force Field による影響を与えることも可能です。Smoke のデータはボクセルとして出力され、一つの Volume としてレンダリングできます。続きを読む
Particle システムがリフレッシュされ、完全にインタラクティブなアニメーション再生と編集ができるようになりました。新しい追加には、Brush ツールによる Particle Path 編集、新しいポイントキャッシュシステム、新しい Boid Physics と、Cloth シミュレーションを使用した Hair ダイナミクスなどがあります。続きを読む
Blender 2.5には Particle や煙、雲、火など気体のレンダリング用に Volume Material があります。すべてのプロシージャルテクスチャがデータソースに対応しており、また、ボクセル(Smokeシミュなど)とポイントクラウドのレンダリング用の、二つの新しい Texture(Voxel、Point Density) もあります。様々なシェーディングオプションもかすかな霧状のボリュームから物理ベースのスキャッタリングとセルフシャドウまで利用可能です。
続きを読む
Google Summer Of Codes の一部として、レイトレースの加速システムが完全にオーバーホールされ、目覚ましい効果を上げています。現在複数の BVH ベースの加速構造体が使用可能になり、アーティスト的にいうと、いくつかのシーンのレンダリングでは10倍以上高速化されます!続きを読む
Blender 2.5にはカラーマネージメントの最初のバージョンが搭載されています。現在レンダーパイプライン中に、リニアなワークフローが保証されるよう制限されています ― ガンマ補正された入力はレンダリング前にリニア化され、レンダラとコンポジターはリニア RGB 色空間で作業を行い、Image エディタに表示するために sRGB 色空間にガンマ補正されて戻されます。
将来的にはディスプレイプロファイルの対応、LUTs、粒子感の少ない入出力変換方法のコントロールなどが予定されています。
2.5 Alpha 0にはバンプマッピングや Image Texture のフィルタリングの改善、Deep Shadow マップの最初のバージョン、カラーマネージメントシステム(リニアなワークフローへの統合)などのレンダリング機能が追加されています。続きを読む
その他このページにドキュメント化が必要な新機能があります。(訳注:未翻訳です)
・新しい Python API(2.53と2.54の間に、RNA リネーミングと型に対するプロパティのアプローチが変更されたことにより、広範囲にわたり変更があります)
・実験的なUIの宣言:bpyml, bpyml_ui
・外部レンダリングエンジン API
・コンソールとレポートエディタ
・Image エディタ内の虫眼鏡表示
・ノンブロッキングレポート
・Screw モディファイア
・Pivot コンストレイント
・Fluid パーティクル
・ネットワークレンダラ
・ゲームエンジンモード
・Approximate Indirect Light
・Sequenceエディタのコアの改良:高速化と必要メモリ量の削減
・GameLogic/Audaspace GSoC プロジェクトのマージ
・"compact UI" の削除
・メモリからバイナリデータを .blend として読み込む
Blender 2.54 Beta以来、340以上のバグが修正されています。これには Particle、Sequencer、スクリプト API、3Dビュー、Outliner、ホットキー、キーボード、GUIの問題、その他多くの物の修正があります。
・Since 2.55 Beta(未翻訳)
・Since 2.54 Beta(未翻訳)
・Since 2.53 Beta(未翻訳)
すべての問題の修正に尽力していますが、私たちがすでに知っているいくつかの物はまだ修正されていません。皆さんが Blender 2.55 Beta で以下のリストにあるものを見つけても、報告しないようお願いします。
[wiki]
-新しいウィンドウ(Userプリファレンス、レンダーウィンドウ、ウィンドウの複製)を作成するとクラッシュする可能性がある
-COLLADA import と export は未完成です
[/wiki]
元記事:blender.org - Blender 2.56a beta
訳注:いつものように■がついているものが翻訳済です。レイアウトは再現していませんのでご了承下さい。
最後に修正済のバグのリストが追加されています。
Blender 2.56a Beta
Blender Foundation とオンライン開発者コミュニティは、Blender 2.56 Beta を公開できることを誇りに思います。これは Blender 2.56の修正リリースで、Blender 2.5シリーズの五つめの公式ベータリリースであり、数年来の再設計と開発作業の成就の象徴でもあります。
このバージョンはほとんどの機能が完成されていることから「ベータ」と呼ばれています。Python APIに広範囲の変更がいくつか行われ、最も顕著なのは命名規則と、プロパティの作成とアクセスです。
Blender 2.55 Beta以来、440以上のバグが修正されています!
重要:2.53から2.56までの間に、広範囲におけるリネーム作業により、スクリプトの API が変更されており、アニメーションのある2.53の .blend ファイルの、2.56での読み込みについても影響を及ぼしています。
Help メニューにある、FCurve/Driver 2.54 fixを使用することを忘れずに。
重要2:これは Blender 2.56 Beta の Cloth/Fluid シミュレータの使用に "Undo" を行った時の非常にまずいバグを修正しています。
予測される物
[wiki]
-大きな改良 ― このソフトウェアは、Durian オープンムービープロジェクト "Sintel" の制作において広範囲に渡り使用されています。
-機能の完成 ― ただし、複数のウィンドウでの複数のシーンの表示、完全な RNA データレベルでの依存グラフ、円形メニューなど、いくつかの2.5の目標は延期されました(訳注:ツールシェルフのツール追加機能も延期になっています。ご注意下さい)。
-エキサイティングなスカルプティングの改良 ― 高速になり、大幅に安定化、ブラシも改良されています。
-消えた機能・不完全な機能 ― ほとんどの物はありますが、まだ2.4xのすべての機能が復活しているわけではありません。いくつかの機能は別の方法で再実装されているかもしれません。いくつかの機能はまだ以前に比べ使用時の速度が低下しています。
-バグ ― 最近までたくさんの修正を重ねてきましたが、まだまだ多くのバグが残っています。この四つめのベータでは約440のバグが修正されています。
-変更 ― 旧 Blender を使用していた方は、最初 Blender 2.5が全く違う物に見えるでしょう。ここを少し読んで、再設定する方法や、新しいビルトインの2.5サーチ機能の使用方法を学んで下さい。
[/wiki]
ご協力お願いします!
最後の2.5xリリース目標である、安定し、機能が対応したバージョンに到達するには、まだまだ多くの作業が必要です。皆さんはバグが好きではないと思いますが、それは私たちも同じです。皆さんのバグ報告が、Blender をできるだけ早く、できるだけ安定させるのに役立ちます。
[wiki]
-ひとつめ:このログをチェックして下さい。機能解説ページの一番下に''既知の問題''が書かれています。
-ふたつめ:[[私たちの Wiki の Todo:http://wiki.blender.org/index.php/BlenderDev/Blender2.5/Todo]] に、そのバグや問題が追加されていないかチェックして下さい。
[/wiki]
このことは、皆さんが既知の問題を報告してしまうことを防ぎ、私たちも助かります。
バグは BugTracker もしくは Blender 2.5内部の Help → Report a Bug から投稿できます。
Blender 2.5 シリーズロードマップ
Blender 2.5シリーズの作業は、Durian オープンムービープロジェクトと同時進行しており、世界中の開発者コミュニティとの共同作業も続けています。
アルファ版はテスト用に素晴らしい物でしたが、Blender 2.53 Beta では現存の UI 機能の完全実装と、少なくとも2.49の大半の機能を復活させ、ドキュメント化できるようになるであろうと予想しています。
Blender 2.54 Beta ではさらに安定性が向上し、Blender 2.5がベータ期間を抜けるための基礎を提供します。
おそらく何度かリリースを重ねるであろう Beta 期間が、完全に安定した、プロダクションで使用可能な Blender 2.5x リリースにつながる予定です。
この安定版のリリースが用意できれば、新しい開発を再び開始し、BMesh や、Durian オープンムービープロジェクト中に開発されたレンダリング機能(GI)のような新しいツールを統合できます。これは2.6x バージョンとしてリリースされる予定です。
ソフトウェアの開発の計画は常に大変で、実際の日付を確定できるようなものではありません! 安定するまでベータリリースを6〜8週毎にリリースすることを目標にしています。できれば2010年以内に!
ユーザインターフェイス
■GUI の更新
Blender2.5は新しいGUIレイアウトになり、グラフィックデザインが一新、新しいアイコンセットになりました。GUIのレイアウトはもっとわかりやすく、もっといい構成に、そしてもっと簡単にナビゲートできるよう再設計されており、さらに Python スクリプトで完全にカスタマイズできるようになりました。新しいファイルブラウザやカスタマイズ可能なツールシェルフなど、他も改善されています。続きを読む
■カスタムキーボードショートカット
Blender 2.5はユーザ自身のキーボードショートカットが設定できるようスクラッチから設計されています。キー定義は「キーマップ」にグループ化され、それぞれのマップはすべてのカスタマイズと保存が可能です。また、キーマップにはジェスチャイベントや様々なキーの特殊キーとしての使用、キーの同時入力などの特別な入力方法も設定できます。続きを読む
■アドオン
Blender 2.53に私たちは Blender を Python スクリプトで拡張する新しい方法を実装しました。これらは "Add-ons" として配布・格納され、各々別個にON/OFFを選択することができます。これはインターフェイスをクリーンに保ち、うまく統合するのに役立ちます。
コンプリート Add-on リポジトリをチェックしてみて下さい。
内部アーキテクチャ
■データアクセス
現在、.blend シーンファイル内のすべての内部データ、個々の頂点から内部オブジェクトの関係、Composite ノード の UI の位置までが、一貫したシステムからフルアクセス可能になりました。
UI のコントロール、Python スクリプト API、アニメーションシステムなどから、シーン内のすべてのデータのアクセスと編集を一貫して行うことができ。それと同時にコンテクスチュアルヘルプやその場でのキーフレーム挿入、Driver の式の編集、現実世界の計測単位といった、より強力なインタラクティブ性とフィードバックを提供しています。続きを読む
■ツールシステム
"Operator" は、Blender のツールの新しい汎用の定義です。これはファイルの Load/Save 、UI レイアウト管理から、オブジェクトやそのデータの追加・編集までに及びます。Operator は汎用であるため、ホットキー、メニュー、ボタン、Python から一律で呼び出せます。Operator は検索、連続実行(マクロ)可能で、リアルタイム更新により、インタラクティブな編集を提供します。続きを読む
Windows、Linux & OS Xの64ビット版
Linux と Windows の次に、OS Xの64ビット版もサポートしました。Cocoa に対応するため、ローレベルのウィンドウライブラリの完全な書き直しが必要でした。これは Mac における Blender の未来にとっていいニュースです!
モデリングツール
■Sculpt と Multi-res
Blender の SculptMode が最適化され、描画・編集パフォーマンスが目覚ましく向上、さらにメモリ使用量も減り、より精密なモデルに対応できるようになりました。
新しいツールが追加され、既存の物も改良されました。マルチレゾリューション(Multires)Mesh も書き直され、モディファイアの一つとして、アニメーションシステムとうまく統合して利用できるようになりました。また、Mesh トポロジーの編集中、変形を別に保持できるようになりました。
■ペイントブラシ
Blender のペイント作業時の Brush へのアクセス方法が改善、合理化されました。Brush にはサイズや強さ、ツールタイプ、テクスチャ、影響カーブといった、ペイントに関連する設定がすべて格納されるようになり、Brushリストボックスもしくはショートカットキーで切り替えできるようになりました。Blender のプリセットの Brush 同様、自分用の Brush も保存可能で、ショートカットキーを割り当てることもできます。
■Sculpt ブラシとストロークの改良
Blender 2.53 Beta では、ブラシとストロークのシステムが大幅に改良され、双方とも質的に使用に耐える物となりました。
■Solidify モディファイア
Blender 2.5に Solidify モディファイアが入りました。薄っぺらい Mesh のデータを破壊せず、厚みをつけることができます(他のアプリケーションの「Shell」モディファイアのようなもの)。シンプルな薄い Mesh サーフェスをモデリングするだけで、Solidify モディファイアが自動的に押し出し、立体的な厚みをつけてくれます。
アニメーションシステム
■F-Curves、Actions、NLA
2.5の仕様の一つに「すべてをアニメーション可能にする」があります。この言葉は、単に移植するだけのようには簡単にはいかないことを暗示しており、大幅な再設計がいくつか必要でした。個々のプロパティは F-curve でアニメーションされ、Action にまとめられ、そしてデータを破壊することなく、NLA エディタでインスタンス化、レイヤー化、ミックスできます。Noise や Envelope のようなエフェクトを F-curve モディファイアにより、アニメーションカーブや NLA クリップに追加することもできます。続きを読む
■アニメーションエディタ
Blender 2.5ではアニメーションエディタは新しい Graphエディタ、複数のオブジェクトと F-Curve の同時表示対応、シーンの広範囲をカバーする DopeSheet、再設計された Non-Linear Animation(NLA)エディタ、シェイプアニメーションの新機能、Driver、Expression、Keying Set により完全に刷新されました。続きを読む
■スプライン IK
Spline IK は、Curve に沿って Bone のチェーンを整列させる Constraint です。特に尻尾、触手、背骨などの体の柔軟な部分のリギングに適しており、また、ロープのような無生物な物にも有効です。続きを読む
物理演算
■煙シミュレーション
Blender 2.5には流体ベースの新しい煙シミュレーションエンジンがあります。これはウェーブレットの渦による細部を保持しつつ、低解像度のシミュレーションをスケールアップします。Smoke は Particle の動きを入力することで生成でき、衝突する障害物や Force Field による影響を与えることも可能です。Smoke のデータはボクセルとして出力され、一つの Volume としてレンダリングできます。続きを読む
■Particle
Particle システムがリフレッシュされ、完全にインタラクティブなアニメーション再生と編集ができるようになりました。新しい追加には、Brush ツールによる Particle Path 編集、新しいポイントキャッシュシステム、新しい Boid Physics と、Cloth シミュレーションを使用した Hair ダイナミクスなどがあります。続きを読む
レンダリング
■ボリュームレンダリング
Blender 2.5には Particle や煙、雲、火など気体のレンダリング用に Volume Material があります。すべてのプロシージャルテクスチャがデータソースに対応しており、また、ボクセル(Smokeシミュなど)とポイントクラウドのレンダリング用の、二つの新しい Texture(Voxel、Point Density) もあります。様々なシェーディングオプションもかすかな霧状のボリュームから物理ベースのスキャッタリングとセルフシャドウまで利用可能です。
続きを読む
■レイトレーシング最適化
Google Summer Of Codes の一部として、レイトレースの加速システムが完全にオーバーホールされ、目覚ましい効果を上げています。現在複数の BVH ベースの加速構造体が使用可能になり、アーティスト的にいうと、いくつかのシーンのレンダリングでは10倍以上高速化されます!続きを読む
■カラーマネージメント
Blender 2.5にはカラーマネージメントの最初のバージョンが搭載されています。現在レンダーパイプライン中に、リニアなワークフローが保証されるよう制限されています ― ガンマ補正された入力はレンダリング前にリニア化され、レンダラとコンポジターはリニア RGB 色空間で作業を行い、Image エディタに表示するために sRGB 色空間にガンマ補正されて戻されます。
将来的にはディスプレイプロファイルの対応、LUTs、粒子感の少ない入出力変換方法のコントロールなどが予定されています。
■その他のレンダリング機能
2.5 Alpha 0にはバンプマッピングや Image Texture のフィルタリングの改善、Deep Shadow マップの最初のバージョン、カラーマネージメントシステム(リニアなワークフローへの統合)などのレンダリング機能が追加されています。続きを読む
その他
その他このページにドキュメント化が必要な新機能があります。(訳注:未翻訳です)
・新しい Python API(2.53と2.54の間に、RNA リネーミングと型に対するプロパティのアプローチが変更されたことにより、広範囲にわたり変更があります)
・実験的なUIの宣言:bpyml, bpyml_ui
・外部レンダリングエンジン API
・コンソールとレポートエディタ
・Image エディタ内の虫眼鏡表示
・ノンブロッキングレポート
・Screw モディファイア
・Pivot コンストレイント
・Fluid パーティクル
・ネットワークレンダラ
・ゲームエンジンモード
・Approximate Indirect Light
・Sequenceエディタのコアの改良:高速化と必要メモリ量の削減
・GameLogic/Audaspace GSoC プロジェクトのマージ
・"compact UI" の削除
・メモリからバイナリデータを .blend として読み込む
修正済みの問題
Blender 2.54 Beta以来、340以上のバグが修正されています。これには Particle、Sequencer、スクリプト API、3Dビュー、Outliner、ホットキー、キーボード、GUIの問題、その他多くの物の修正があります。
・Since 2.55 Beta(未翻訳)
・Since 2.54 Beta(未翻訳)
・Since 2.53 Beta(未翻訳)
既知の問題
すべての問題の修正に尽力していますが、私たちがすでに知っているいくつかの物はまだ修正されていません。皆さんが Blender 2.55 Beta で以下のリストにあるものを見つけても、報告しないようお願いします。
[wiki]
-新しいウィンドウ(Userプリファレンス、レンダーウィンドウ、ウィンドウの複製)を作成するとクラッシュする可能性がある
-COLLADA import と export は未完成です
[/wiki]
元記事:blender.org - Blender 2.56a beta
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