Blender.jp

Report: Nicodigital Meeting 2003

B@rt氏による記事です。

More tracing, now with refraction!

ton氏が屈折を実装されています。ちなみにrefract_monkey.blend.gzはそのままblenderに突っ込めばOKです。 以下記事の一部翻訳。

• MaterialButtonsWindowの"Ray Transp"ボタンで屈折が可能です。
• "Angular Index"の値で屈折の量を決めます。（"IOR"になる予定です）
• "Alpha"の値で透明度を決めます。
• "Depth"の値を高く設定することも忘れないで下さい…ガラスでは実際には予期しているより多く反射が起こります。
• 正しい屈折のためには、3Dモデルはその法線が正しい方向（矛盾なく外側に向ける）に向いている必要があります。
• 屈折はあなたのモデルを元にしたガラスの厚さを見ます。よってリアルなグラスにするには両側の表面をつくりましょう。
• 私は正しい鏡面反射と屈折のためにいくつかコードを書き直す必要がありました。特にスペキュラが拡散されるのを防ぐためです。 rendercore.cのシェーディング結果をローカル化することにより、これを解決しました。現在はスペキュラは正しく加算されており、'mirror'値が減衰されています。
• レンダーコードのより多くの部分をローカル化しようと計画しています。旧レンダラーではグローバルに格納するため、Render構造体とOsa構造体に強く依存しています。スキャンラインレンダリングでは問題ありませんが、再帰的なレイトレースには好ましくありません。
• トレース中の色のガンマコレクションの総量によるテストは終わりましたが、まだコメントを控えます。しかし、これがよりバランスのとれた反射をもたらすことになります。現在、明るい表面で反射された暗い投影部分はおそらく間違っているでしょう。
• 鏡面と透明体のための「Fresnel（フレネル項）」効果の導入。この鏡面・透明体の量への影響は視線の角度を元にしています。 新しいFresnelスライダの次にはまた、'falloff'ボタンを拡散の方法を決めるために追加しています。
• また、FresnelはZtranspレンダリングでも働きます。 - レイトレース機能のために新しいPanelを作成。 私はまだ論理的にどこに配置するのが適切かを評価をする必要があります。
• Materialプレビューに仮の反射と屈折を表示しています。

3D World Magazine Interviews Landis Fields

今月号の3D World MagazineでLandis Field氏がインタビューを受けました。彼は氏自身の事とインスピレーション、Airmanとイラクの砂漠でのBlenderの使用について語っています。3D Worldは親切にもインタビューのコピー[PDF, 368kB]を私たちに送ってくれました。Landis氏はまたカバーCDの一部のTutorialを書いています。氏のサイトでそれを読むことができます。 Landis氏のAirmanの画像についてはElysiun.comをご覧下さい。

ton氏のBlender_tracesの日本語訳

先日の非公式なBlenderのレイトレーサの解説です。後半はオクトツリーによる実装について簡単に触れています。

Topix Cloth and Flock Python plug-ins for Blender 2.3

Tatsuyaさんによる記事です。

BlenderのPythonユーザへの朗報(訳注：先日分の補助金の記事参照)に続き、私のBlender2.30用プラグインページを更新したことをお知らせしたいと思います。これらはNaNにより公開されたものを、私がBlenderの新しいPython APIで動くよう手を加えて再コンパイルしたものです。プラグインとサンプルのblendファイルをダウンロードできます。 プラグインについて簡単な説明をしたいと思います。

歴史
このプラグインは3年前、私がNot a Numberで働いていた頃に開発したもので、旧Blender Webサイトで公開されていました。当時のBlenderのバージョンは2.1xで、Python1.5で動いていました。プラグイン公開後は多くの好意的な反応を受け、私はBlender2.3と新しいPythonAPI上でこれらを動かすことを決意しました。

Open Sourceなプラグイン
Topixクロスシミュレータはフリーウェアで、Softimage3Dのプラグインとして開発されました。これはシンプルかつ高速なクロスシミュレータです。あなたはBlender上のPythonモジュールとして実装されたそのコアのシミュレーションコードを実行することができます。 Flockは群衆行動シミュレーションのテクニックとして大変有名です。Flockのアルゴリズムについては多くの実装方法がありますが、私はある有名なひとつをBlender上のシミュレーションのために選びました。

Pythonモジュールのimport方法
両プラグインはDLLで供給されています。これらのライブラリをBlenderのPythonスクリプトから呼び出せるよう、Pythonのデフォルト検索パス内のどこかのディレクトリに置いて下さい。Blenderを起動させたディレクトリ（Windows用のデフォルトのインストールではC:Program FilesBlender FoundationBlenderになります）もその一つです。

リンク
下記は私のPythonプラグインページへのリンクです。ダウンロードとサンプルblendファイルの実行ができます。Topix cloth Python plug-in
Flock simulation Python plug-in

私はこの記事を投稿するように勧めてくださったWillian氏とTon氏に感謝の意を表したいと思います。本当にありがとう！ では楽しんで下さい。 Tatsuya