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元記事(Ton Roosendaal氏)

YafRay Plug-in


by Wybren van Keulen氏


Blenderはxmlファイルエクスポートの必要なしに、YafRayを直接呼び出せるようになりました。これは新しいPlug-inインタフェイスを通じて行われ、YafRayタブのxmlボタンをOFFにすることで利用することができます。

この機能のために、新しいYafRay0.0.7をインストールする必要があります。ダウンロードセクションのインストールノートをチェックしてみて下さい。


xmlボタンをOFFにすると、BlenderはYafRay plug-inでレンダリングします。


対話性


従来は、YafRayの出力はレンダリングが完全に終わった後だけに表示されていました。Pluginインタフェイス使用時、進行中のレンダリングはBlenderのRender Windowで更新され続けます。これにより非常に早いフィードバックが得られます。さらにPathlightのキャッシュを使用してレンダリングしていた場合、Pathlightによるサンプリング分布が表示されます。YafRayは画像をブロックに分割し、不規則な順序でレンダリングします。

もう一つの大きな改良はレンダリングが[ESC]キーでキャンセルできるようになったことです。YafRayが反応するまで少し時間がかかりますが、これは新しく進行ブロックを表示する準備をしている時だけチェックをしているからです。



Photon Light(フォトンライト)


(Alfredo de Greef氏)
新しいphotonlightは恐らく(YafRayに関連することとして)最も混乱を招くもので、photonlightは実際の光源ではなく、フォトンを発射する根源としてのみ使用されます。間接光源はすでにサポート済(そして見た目も良好)なので、コースティクスモードのみがサポートされています。よってこれを適切につかうには、他の光源も一緒に使用しなければいけません。
 

@ner氏による画像

フォトンライティングを「正しく」行うためには、「元の」ライトと同じような光源設定が必要です。恐らくこの方法が一番だと思いますが、もしあなたのライティング設定がばっちりだった場合にさらにコースティクスを加えたくなったら、コースティクスを有効にするためライトをコピー([Shift]+[D])し、すべてをそのままに、モードを'Photon'に変更します。

すべてのフォトンを無駄にしないため、フォトンライトの挙動をスポットライトと同じようにしています。'angle'パラメータで、ビームの横幅を設定できます。コースティクスが必要なすべてのObjectがビームの中に入るようにし、ビームの幅はObjectにきっちりと合わせ、できるだけ小さくして下さい。

下記は他の設定可能なパラメータです:
- Photons: 発射するフォトンの数。
- search: レンダリング時に検索するフォトンの数。高ければコースティクスがぼやけます。
- depth: フォトンの反射できる距離。コースティクス用に最初に使用されるため、恐らく'ray depth'パラメータと同じレベルにするのが最適な設定です。

- Blur: これはコースティクスをぼかす量(加えてsearchパラメータも)をコントロールします。非常に低い値で非常にシャープなコースティクスになり、これを低いフォトン数で使用した場合は、多分ノイズのような点がレンダリングされるだけになります。

- Use QMC: 擬似モンテカルロサンプリングを使用します。綺麗な結果が得られますが、時にはパターンが生じることもあります。

PhotonライトはBlenderには何の意味もないため、Photonライトを使用している時にinternal renderに切り替えた場合、ライトは何もしなくなり、そしてタイプボタンが無選択になります。光源は選択できますが、YafRayに切り替えるまでパラメータの変更はできません。


他の新しい機能


- 正方投影(Ortho、透視投影ではない)カメラビューがYafRayでレンダリングできるように。

- 新しい種類の被写界深度(DoF)が追加。これは本当のレイトレースされた被写界深度で、以前のポストプロセスエフェクトと比べ遅くなっています。設定はCameraのEdit Buttonsにあります。YafRayがレンダラに設定されているとき、"YafRay Dof"パネルが表示されます。

- depthとcdepthパラメータの範囲がleope氏のリクエストにより拡張されました。

- バンプマッピングがBlenderのレンダリング結果と以前より少し似たものになっていると思います。

- YafRayの残るすべての光源のサポートを追加、Blenderに存在するパラメータをできるだけ多く使用するようにしてみました。

Blender Lamp: シャドウバッファでのレンダリングを可能にするスイッチを追加(YafRayの'softlight')。
他のすべてのパラメータはBlenderの設定と似たものにし、YafRayではbiasパラメータとShadowbuffer sizeは、YafRayのバッファが浮動小数点数なため、Blenderの設定に相当するものより低くなるでしょう。このケースでは6つのシャドウマップが作成されるため、大きなBuffer設定ではかなりのメモリを使用することを覚えておいて下さい。

このlampタイプの'ray shadow'がONになっている場合、ライトの半径を球状のエリアライト(YafRayの'spherelight')を作るために設定することができます。これが0の場合、代わりにpointlightとしてエクスポートされます。

Blender Spot: Blenderの'halo'レンダリングをサポートするように。
Halo Spotは常にシャドウバッファを使用しているため、shadowmap設定のボタンがONになっているとき、表示されます。'ray shadow'ボタンはまだ、haloシャドウとは独立して他のObjectに影が落ちるのを禁止するために使用できます。(訳注:以前のcommitのログには、eeshlo氏自身により、「'ray shadow'ボタンをこのケースのために削除しました。前回のcommitで私が言ったことは正確ではなく、haloとspotがONになっていると、影はつねに投影され、無効にすることはできません。」といった記述があったのですが…)

haloは背景に何もないと動作しないことを思い出して下さい。見えるようにするためには、スポットライトの後ろに何かがないといけません。



YafRayのDoF設定パネル
 

DoFレンダリング

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