Blender.org
Blender.org : 開発者ファンドレポート(2019年7月)
元記事:Development Fund Report, July 2019 ? Blender Developers Blog
遅れましたが、ton 氏による記事の翻訳です。
なお、22日は UBI Soft がゴールドサポーターとして参加を表明した模様です(英文)。こっちは訳してる暇がないのでご勘弁を。
あと、今日夕方以降にRC3が来る予定です。え? 正式リリース? なんのこと?(すっとぼけ)
ここ数ヶ月でファンドがほぼ倍に
Blender Development Fund(Blender開発者ファンド)がとんでもないことになっています! 多数の新メンバー(特に Epic Games MegaGrant)のおかげで、私たちが Blender の開発に支援できることがほぼ二倍になりました。
この成功には多くの理由があります。まず最初に、素晴らしい Blender のオンラインコミュニティの存在があります。そしてメディア業界によるオープンソースへの興味の増加、Blender 2.80リリースの大きな期待、fund.blender.org のメンバーの恩恵、そして最後に、Blender Foundation と業界との過去数年間に築かれた絆があります。
OK、もう称賛は十分ですね。成功とは高く付く物なのです。
さてお次は? 人々は業界への影響や、Blender.org のコミュニティのボランティアを維持する方法に対して興味を示しています。このブログ記事はこれらの挑戦について明らかにすることを目的としています。
2019前半のレポート
今年は1272人のメンバーで開始し、月?22.4kをもたらしました。成長は安定しており、多めに見て6ヶ月以内には30kになると見込んでいます。この期間、9名を支援しました。フルタイムの助成金:Bastien Montagne 氏、Brecht Van Lommel 氏、Campbell Barton 氏、Clement Foucault 氏、Jacques Lucke 氏、Sergey Sharybin 氏 フルタイムの助成金(4月分):Jeroen Bakker 氏 パートタイムの助成金:Sebastian Parborg 氏、Dalai Felinto 氏、Philipp Oeser 氏
他の Blender への貢献者(Ton Roosendaal、Pablo Vazquez 氏、Francesco Siddi 氏、Sybren Stüvel)は、Blender Institute プロジェクトを通じて支援を受けています。
この期間、2.8のターゲットの半分の完成に、ユーザビリティの問題の解決、パッチのレビュー、(文字通り)何千ものバグ報告の処理と、すべて Blender の安定化に対する活動でした。
以前の報告では、私はいくつかの新プロジェクトの取り組みも開始していると書きました。現時点で取り上げられるのは少しだけで、最も注目すべき物は、Jacques Lucke 氏のノードシステムとパーティクルへの取り組み開始です。
皆が持つ規範と責任が、Blender 2.80の安定化の専念に見られたことは、感動的であり、称賛と感謝に値することだと思います。どの開発者でも新機能の作成は楽しい物ですが、それが2年間ほどできなかったのは本当に大損失です。Blender の開発をプロフェッショナル化する Epic の支援
新しい Development Fund を立ち上げた時、私は Epic Games にもメンバーになってもらえるようコンタクトを取りました。Epic Games のジェネラルマネージャーの Marc Petit 氏との話し合いは、2019年の2月・3月でより具体的になりました。Marc 氏の議題は(繰り返しになりますが)すでに Google で働く友人と議論していた「もっとプロフェッショナルな貢献者を惹きつけること」だったのは明白でした。いくつかの領域では、Blender はまだ時代遅れで、私たちは品質に投資すべきだったのです。
そのため、私は以下のような要約の提案書を書きました。
「Blender の開発のため、私たちはサポートレベル、プロジェクト構造、標準と訓練に投資したい。課題は以下の通り」開発の調整(私たちのオンラインプロジェクトについては、Development Fund のメンバーに連絡すべき) 技術ドキュメント作成 新人養成と(新しい)開発者の支援 実装コードの標準化と技術的手法の改善 Phabricator プラットフォームの改良(デザイン案、レビュー、バグ報告)。プロのユーザーの、著作権の問題のないレポートの支援。 アーティストたちを審査委員会として一部に採用することによる「モジュールチーム」の公式化の改善 修正とサポートのための、オンラインチームで活躍する臨時の開発者。
持続性を確実にするため、私はこれを3、4年の契約で設立することを提案しました。その後このプロジェクトは一般的な「開発者バックオフィス」(Foundation が支援する開発者や、外部開発者、ボランティアのいずれであっても、開発者と貢献者の支援活動全般を広範囲で提供)として具体化しました。これは単一のオープンソースプロジェクトがいつもうまくこなせる基本的なレベルです。オープンプロジェクト内の開発者の支援により、高品質なユーザーサポートの提供が可能になるのです。
6月にサインした時の助成金の最終合意内容は、私が書いた文章のみの引用に、3年間の Blender オープンソースプロジェクト全般の支援の確認と、記述は非常に簡潔でした。通常の報告と実際に Blender に消費した助成金以外は何の文字列も追加していません。2019年後半の Blender への取り組み
Development Fund の成長と(Epic の)MegaGrantのおかげで、私たちは有給の開発者チームに6人追加できます。それも非常に簡単に! 以下は現在 Foundation から(助成金として直接、または Blender Institute を通じて)支援を受けている人のリストです。
Bastien Montagne 氏 ? プロジェクト管理、開発支援、オーバーライド、アセット機能
Brecht van Lommel 氏 ? プロジェクト管理、リードアーキテクト、Cycles
Campbell Barton 氏 ? プロジェクト管理、ツール、UI、Python
Clement Foucault 氏 ? Eevee とリアルタイム PBR レンダリング、Vulkan
Dalai Felinto 氏 ? プロジェクトコーディネーター、ビューポート、VR
Germano Cavalcante de Sousa 氏 ? 高精度モデリングとスナップ(3ヶ月)
Jacques Lucke 氏 ? ノードシステム、パーティクル
Jeroen Bakker 氏 ? ビューポート、OpenCL レンダリング
Mai Lavelle 氏 ? Cycles(パートタイム、9月中)
Nathan Letwory 氏 ? プロジェクトコーディネーター
Philipp Oeser 氏 ? 開発支援
Richard Antalik 氏 ? ビデオシーケンサー(1ヶ月)
Sebastian Parborg 氏 ? 開発支援、アニメーションシステム
Sergey Sharybin 氏 ? 開発支援、依存グラフ、VFX、Cycles
Sybren Stüvel 氏 ? 開発支援、アニメーションシステム
William Reynish 氏 ? UI デザイン
まだあと二人と承認に向けて話し合い中です。
募集中のポジション:UI 開発者(私たちのイベントコード、UI描画、コード、オペレーター、RNA、Python などを理解している人)と開発者マネージャーまたはプロダクトマネージャー(特に私の仕事の一部の肩代わり)。
事務管理と経理 - このチームは私と Francesco Siddi 氏、Pablo Vazquez 氏、管理者の Anja Vugts-Verstappen が支援します。Web 開発者とテクニカルライターが緊急で必要でしょう!
そして皆さんがご覧の通り、フルタイムは20人近くになりました。 これは Blender のようなフリーかつオープンソースでは驚くべき快挙なのです。そしてこれは、皆さんの寄付と Development Fund メンバーシップが今まで以上に重要になってきたということも意味します!(そしてもうすぐもっと大きいのがやってきます。)新機能とロードマップ
「約束は控えめに、成果は多めに」皆さんもこの言葉をご存じだと思います。私たちが影響を与えたい開発領域すべてにおいて、興奮を煽るのは非常に簡単です。しかし、それを行うのに最適な人は開発者自身です。もしくは同様に関わることのできるユーザー、モジュールチームの方がいいでしょう。
新しい開発者のコーディネーターの Dalai 氏と Nathan 氏のメインゴールの一つが、モジュールチームと共に働き、彼らの現在の活動と、今後のリリースのロードマップの報告の提供することです。これはリリース後の期間に行われる予定です。
チャンネルはそのまま! お楽しみに…2.80リリースが到来し、さらに Siggraph が間近に迫るこれからの数週間、私は多数の Blender 関連のニュースがリリースされることを期待しています。
皆さんありがとう!
Ton Roosendaal
Blender Foundation chairman
- 2023年に期待されるプロジェクト (2023年01月12日)
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