Blender.org
Blender.org : Chairman の Ton 氏が語る、フリーソフトウェアの Blender
投稿者 : yamyam 投稿日時: 2019年06月10日 (786 ヒット)

元記事:Blender is Free Software ? Blender Developers Blog

Ton 氏による記事の翻訳です。
今回は訳に自信がありません…と最初に逃げ道を作っておきます。


Blender はフリーソフトウェアです。誰もが自由に使用でき、どんな目的にでも、もちろん商用にも自由に使えます。Blender を他の人と共有することも、Blender のソースコードの研究も、新しいバージョンの作成も自由です。

Blender は自由なのです。永遠に。





この自由こそ、GNU GPL ライセンスをパワフルにする物であり、「オープンソース」よりはるかに強い理由です。このライセンスは単に誰かが Blender を束縛するのを防ぎます。これは Blender に貢献する人全員を守るだけでなく、ユーザーも守ります。

もし Blender に貢献すると決めた場合、Python スクリプトであろうと、C++ コードであろうと、この自由に同意する必要があります。あなた自身の作品のすべての権利を維持することはできますが、Blender コードの公開や販売、共有する場合は、同じ条件下にて、ちょうど Blender と同じ「自由」を維持して行ってください。

GPL はよく汚染と言われます。私(※ton 氏)が思うに、それはネガティブかつ誤解を招く攻撃にすぎません。プロプライエタリコードでも同じように汚染されます(プロプライエタリコードを皆さんの作品に使用し、その報いを受けてみてください)。
一番いいのは、パブリックかつオープンな領域を、皆さんのプライベートのプロプライエタリな領域と完全に分けたままにしておくことです。そうすれば実際、両方の領域はお互いうまくやっていけるのです。

これらの領域の間に「架け橋」を作ることはできます。これは Blender が他のプロプライエタリツールやエンジンと共同作業する方法です。(Blender のコードを使用した場合)この架け橋は完全に GPL 互換にする必要があります。クローズドソフトウェアだと、作者自身(またはそのユーザー)の連携への興味次第で、このような架け橋がバンドルできなくなる結果を招きます。

ここ数年間で、Blender アドオンの開発と販売が、非常に大きなマーケットに成長しました。私たちは全員、驚くべきことを行う、素敵でパワフルなスクリプトを目にしました。本当に素晴らしいアドオンコーダー達です。
しかしそれだけではありません。そのすごい API は、C を使用する開発者達が Blender のために作り上げたのです!

Blender のスクリプト用 API は、ソフトウェア自身に必要不可欠な部分の一つです。Blender アドオンのルックアンドフィールは Blender の機能のように動作します。そして他の Blender 機能と同様ということはつまり ― フリー、永遠にフリーでなければならないのです!
アドオンへの支払いはアドオンのダウンロードサービスへのアクセスとしてのみ意味します…皆さんには GNU GPL として提供され、一ユーザー・開発者としての自由が保証されます。

私はいつも、フリーソフトウェアと GNU GPL を目的ではなく、一つの手段として解釈しています。これはちょうど魔法のように Blender のために働いてくれます。私はプロプライエタリプログラムをオープンでないという理由で非難するつもりはありません。ただ、私たちのオープンな領域を汚すためのプロプライエタリビジネスを許容する気もありません。お互い干渉せずにいきましょう。

そしてもし「海賊行為の被害」や、このことがフリーソフトウェアによるビジネスを難しくしていると思うなら、成功の実績のあるフリー/オープンソースビジネスモデルで皆さんが頭角を現せばいいのです。ドキュメント、トレーニング、コンテンツ、頻繁な更新とサポートを提供しましょう。皆さんの顧客はきっとあなたを好きになるでしょう!

私はすべてのアドオン開発者達がこのコンセプトを理解し尊重してくれることを期待します。2002年から大量の(恐らく何百もの)人々が自身の人生を何年も費やし、Blender を皆がオープンかつフリーで使用できるようにしています。この巨大な活動は、強く、エキサイティングなプログラムにし、アドオンが大成功を収めることができる場となります。皆さんは巨人の肩の上に立っているのです!

このことは私たちが全員に公平なフィールドを築いた場合のみ働きます。誰が書いたコードも等しく重要で、Blender のフィールドの片隅を自らのテリトリーとして主張する人は誰もおらず、登ることも果実を食べることもできない木を植えようとする人もいません。

完全にフリーです。永遠に。

注意:私は法律家でもライセンスの専門家でもありません。単に私がこの複雑な問題と向き合う方法を共有しているだけなのです。これが Blender のライセンス理解の一助となることを願います。ご精読ありがとうございます!


なお、元記事のコメントには、GPL のアドオン配布の問題(購入されたアドオンが他者によって勝手に配布されてしまう)といった問題などが議論されています。

最後に念のため補足しておくと、今回のこの記事は主にアドオンなど、開発者側の話であり(元記事が Blender Developers Blog なので)、ユーザー側にはあまり関係がない話です。
つまり、Blender で作成した画像や動画はもちろんユーザーに全権利があり、GPL の影響は一切受けません。Gimp や Inkscape で作成した画像などと扱いは同じです。誤解なきよう願います。


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