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Blender.org : Blender 2.8 ハイライト
元記事:Blender 2.8 Highlights ? Blender Developers Blog
Dalai Felinto 氏の記事の翻訳です。
はじめに
Blender 2.8 プロジェクトが開始して以来、遠くまでやってきました。来たる Code Quest による最初のベータリリースが近づき、Blender 2.8の現時点で特筆すべきハイライトをいくつか紹介する、絶好のタイミングになりました。EEVEE
レンダーエンジン EEVEE がその美麗さ、モダンさ、そしてリアルタイムレンダリング能力により、世間を風靡しました。現在 EEVEE は最終レンダー、コンポジティング、シーケンサーなど、すべてが行えるようになりました。
(動画はDaniel Bystedt氏作)
皆さんは純粋に EEVEE のみ、もしくは Cycles と並行して作業したいと思われるかもしれません。いずれの方法でも、レイトレーシングとリアルタイムテクノロジーの融合を目にすることになるでしょう。
マルチオブジェクト編集(Multi Object Editing)*
Workspace が Blender 2.8のプロセスの初期にデビューしました。そして今、「モード」が Workspace の一部になり(もうオブジェクトに縛られることがなくなり)、待望のマルチオブジェクト編集プロジェクトが始まりました。
この Campbell Barton 氏のデモはまだ最初期のバージョンを披露しています。現時点では一部のメッシュ編集と UV 対応のみですが、複数のキャラクタのポーズの実装も計画されています。グリースペンシル(Grease Pencil)*
最初はショット修正用の注釈ツールだったのが、ほどなくツール自体が Blender のパワフルな用途の一つへと進化しました。3Dの魅力のすべてと組み合わせた、完全な2Dアニメーションパイプラインによる本格的なツールとして、Grease Pencil プロジェクトが2.8に帰ってきたのです。
このトレーラーでは、Blender 2.8とグリースペンシルですべて作成された、次のオープンムービーである Hero のプレビューを紹介しています。Hero では EEVEE と統合したグリースペンシルが使用されており、Blender での2Dアニメーション作成に必要なツールを決めるのに役立っています。コレクション(Collections)
Blender 2.8ではシーン管理が大幅に改良されました。古いレイヤーシステムは Collection と View Layer で置き換えられ、シーン構築パイプラインでいくつか必要なことに対応しています。
コレクションは名前付け、入れ子、動的オーバーライド、リンクが可能で、アウトライナー中ですべて管理可能です。ちなみに、このアウトライナーにもドラッグアンドドロップの拡張や、フィルタリングの対応が行われています。Draw Manager(描画マネージャー)
Blender のビューポートが大幅に変更されました。別のエンジンをリアルタイムで合成可能な、完全な描画管理システムになりました。各モード(オブジェクトや編集、ポーズなど)が自身のエンジンで処理されるようになり、他と組み合わせることができます。
この動画では、ランプとウィジェットが Cycles プレビューの手前に表示可能になっているのが観られます。この新しい描画マネージャーも、グリースペンシルの手描きのオブジェクトを、使用しているレンダーエンジンが EEVEE か Cycles に関わらずミックスできます。OpenGL
これらの変更の大半はずっと延期されてきた、Blender コード深層までのテクニカルリファクタリングのおかげで可能になりました。特に変更の必要があったのは Blender で対応する OpenGL の最低バージョンで、これが OpenGL 3.3までアップグレードされました。
最初はブラックスクリーンや描画の不具合、ユーザーインターフェイスのレンダリング速度低下が起こっていましたが、最近はマルチウィンドウの復活、オフライン OpenGL レンダリング、そしてもちろん、素晴らしいリアルタイムレンダリングオプションが、このアップグレードのおかげで見られるようになりました。Blender の未来が非常に明るくなったことはいうまでもありません。将来
この記事は表面をなぞっているだけに過ぎません。Blender 2.8は他にも静的・動的オーバーライド、アプリケーションテンプレート、インターフェイスの改良、新しい依存グラフ、アセット管理の改善など多数の物をもたらします。Code Quest
来たる Code Quest では、これらのプロジェクトをポリッシュし、これらすべてを統合して凝縮したワークフローを提供する予定です。公式 Code Quest TODO リストと、初期プランが4月9日の週に共有されるでしょう。Code.blender.org や、Twitter と Youtube の公式 Blender Development チャンネルをお楽しみに。
* これらのプロジェクトはブランチで開発中で、残りはすべて Blender 2.8 daily builds からダウンロードすることで使用可能です。
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