Blender.jp

残念なことになってしまいました。

なぜか Blender Foundation が今年の GSoC の対象から外される事態となってしまったようです。BF-Comitters ML では資金を自分で調達できる（開発者ファンドなど）とみなされたのではないか、と指摘されていますが、実際のところは不明です。

BF のチェアマンの Ton Roosendaal 氏が Google に説明を求めたメールによると、アイデアページのフォーマットがまずかったという、なんとも歯切れの悪い答えが返ってきたとのこと。

これに対し、Ton 氏は従来も毎年以前のページをコピーしてきたはずで、今までそんな話を聞いたことない…としながらも、一方で Google は GSoC が毎年適用されるとは限らないことを明言しており、これはギフトであって権利ではないんだ、と述べています。

また、以前 GSoC のメンター ML に投稿された、GSoC を一度自らスキップした（「された」のではないことに注意）他の org 関係者の話を例に上げ、BF でも GSoC の効果が薄れてきつつあり、メンターも十分なモチベーションが得られなくなったこと、機会と同時に重荷にもなりつつあることを吐露し、毎年夏に束縛されてハードワークを行うことになる人たちも他の作業ができるようになり、悪いことばかりではないとしています。

最後に氏は現在、バグトラッカーの作業とパッチレビューに体力を奪われ、コーディングできないこと、数人が多くの作業を強いられていることを踏まえ、GSoC の作業の代わりに、モジュールチームとともに BF の合理化を図り、開発者たちがもっと簡単に参加できるようにしたいと表明して締めくくっています。

まあ決まってしまったことは仕方ないですし、今年はプロジェクトが山積みですので、GSoC に向ける労力や時間をそちらに費やした方が結果的によくなるかも知れませんね。