オープンムービー
オープンムービー : プロジェクト Mangoのプレセール開始と関連記事など
投稿者 : yamyam 投稿日時: 2012年01月18日 (2651 ヒット)

少し遅くなりましたが、プロジェクト Mango の制作する映画DVD BOXのプレセールが開始されました。


■プロジェクトMangoについて


プロジェクト Mango は、Blender の開発元である Blender Foundation が Blender の機能と知名度の向上のため、素材と動画の両方がフリーかつオープンなライセンス(クリエイティブコモンズライセンス)で利用可能な「オープン・ムービー」を制作するプロジェクトの一つです。

制作は下位組織である Blender Institute の所有するスタジオ(オランダのアムステルダム)に数名のアーティストと開発者を雇い、半年強の期間で行われます。
今回のプロジェクト Mango では、主に VFX による実写合成を行う、SF アクション作品であることが決まっています。



■プレセールキャンペーン


前述のとおり、スタッフを期間中雇うには資金が必要です。それらをねん出するため、Blender Foundation では毎回「プレセールキャンペーン」を行い、DVD を予約販売しています。これは e-shop で開催されています。

e-shop:Mango

価格は34ユーロもしくは43.52米ドル。デフォルトではユーロによる支払いになっていますが、ページ右上にある「Currency」で変更可能です。相場をみて日本円で安い方を選択してみてください(ただし決済処理の都合上ずれが生じる場合があります)。

購入方法に関しては、こちらをご覧ください。発送料の4.6ユーロ(5.1ドルぐらい)が追加されることに注意してください。
今回ユーロ建てで決済した結果、合計38.60ユーロ(約3790円)になりました。

以下は予約販売ページからの引用です。

Blenderに VFX パイプラインを開く

プロジェクト Mango は、Blender Foundation の4つめのオープンムービーで、オランダはアムステルダムの Blender Institute のスタジオ内で再び制作が行われます。

約6人のアーティストたちと2人の開発者たちがアムステルダムに招かれ、6〜7か月間滞在し、VFX を使用した SF 短編映画を Blender で制作します。有名な Blender アーティストである Ian Hubert氏 (監督、脚本)と、David Revoy氏 (コンセプトアート)を先頭に、再びエキサイティングなプロジェクトとなるでしょう!

ちょうどプロジェクト Orange、Peach、Durian のように、最終結果自体と制作ファイルの全てがクリエイティブコモンズ化で公開され、フリーで再利用したり、皆が学習できます。

さらに重要なのは、このチームが Blender 自身に激しく挑み、開発者コミュニティに活気を与え、Blender が高品質の VFX を制作できることを証明することです。

モーショントラッキング、カラーパイプライン、グローバルイルミネーションレンダラ、グレーディングとマスキング、そして、Blender 2.6xシリーズが確実にテストされ、改善され続けられることに特に注意を払っています。

プロジェクト Mango のDVD Boxエディションの予約購入により、このプロジェクトの制作を支援してください!

以下は DVD Box の内容です:
[wiki]-映画とその他が入った NTSC と PAL の DVD が1枚ずつ
-HDの映画が入った DVD-ROM
-映画を一から再生成するためのすべてのスタジオデータ(CC-by)
All studio data to recreate the film from scratch (CC-by)
-映画を一から再生成するためのすべてのソフトウェア(GNU GPL)
-ドキュメンタリー、チュートリアル、ドキュメント、Raw の映像などの大量の付録
[/wiki]
mango.blender.org のブログには、このプロジェクトの情報がもっとたくさんあります。

2月15日までに支払いが終わったオーダーした方全員が映画にクレジットされます!

注意1:Blu-ray や USBメモリ版も行うかもしれません。これはプロジェクトが終わった後に決定する予定です。
注意2:映画のクレジットは Mango ブログ上で更新し続ける予定です!



■Mango ブログ


前述のMango ブログはまだ制作初期段階にかかわらず頻繁に更新されており、例えば以下のような記事があります。
●コンセプトアート集:その1その2

シナプス

「トムがロボット研究家のセリアと付き合っているより、宇宙にいた方が素晴らしかったと思った時、それが地球の壊滅の引き金を引いてしまったとは思いもよらなかった。この嵐のようなロマンスから20年後、彼は Celia との破局を迎えたこのアムステルダムに戻ってこなければならなかった。世界を救うため。でもハイパワーのロボット兵装と、タイムトラベリング船団で恋心が癒せるの?」



オブジェクトトラッキングによるデジタルメイキャップ
ただ、実際に使用するにはこれでは足りず、さらにPlanar Trackingという技術が必要で、これはユーザ定義による平面を元に、映像内のオブジェクトの移動・回転・拡縮のトラッキングが行えるそうです。
現在 wiki.Blender.orgにこのためのページも設けられています。

破壊アニメーションテスト


Ian氏の新作、DYNAMO
かのプロジェクトロンドンの完成作業とMangoプロジェクトの傍らに作り上げた物だそうで、VFXはもちろん Blender で行われたとのこと。もしかしたら見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。



http://www.karmapirates.com/


印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。

ログイン

ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

クイックリンク

2021/07/01版
●Blender.org
BlenderFoundation
- Blenderのダウンロード
- 公式チュート等
- 公式マニュアル(和訳)

●ニュース(英文)
BlenderNation

●Blenderコミュニティ
blenderartists.org

●Blender Q&A
- Blender Stack Exchange

●テストビルド
Buildbot(自動生成)


●開発関連
公式開発サイト
Blender開発blog
Blender Wiki