リソース・チュートリアル
リソース・チュートリアル : Blender でつくるペーパーモデル
投稿者 : yamyam 投稿日時: 2007年07月27日 (3992 ヒット)

元記事:Creating Paper Models at BlenderNation

Emu氏による、Blender を使用してペーパーモデルを作るテクニック。とはいえ自動ではなく、なるべくならローポリ(200ポリ以下ぐらい)が適しているとのこと。
上記の BlenderArtists のスレッドに掲載されている記事は割と長いので、順を追って簡単に(でもないか)解説しています。
とりあえずサンプルが BlenderNation の元記事に載っていますので、そちらもご覧下さい。

1. 複雑でないモデルを選ぶ
このモデルをベース Mesh と呼び、これを元に後でローポリのモデルを作ってそれをペーパーモデルとします。

2. ライティングを AO のみにする
他の Lamp はすべて消してください。直接光で照らされていると、現実の光と組み合わさった時妙なことになるからです。

3. ベース Mesh から200 Face ぐらいのローポリ Mesh を作成
すべての四角形の Face は平らでなければならず(折れ曲がってはいけない)、交差した部分は作ってはいけません。

4. パーツごとに分離
必要があれば共有する Edge を Rip([V])で分離したりして、最終的に Separate([P])→"All Loose Parts" で別々の Object に分離します。

5. 展開時に開かれる Edge を Mark Seam で指定

6. Unfold で展開
各 Object を選択し、Mesh → Scripts → Unfold で1つずつ展開し、uv をクリックして UV を作成。上手く展開されない場合は、5で再度 Seam を設定しなおしてみて下さい。

7. UV の配置
分離した Object をすべて選択して Join([Ctrl]+[J])後、FaceSelectMode([F])にし、[A]で全部を選択後、UV/ImageWindow で、それぞれの UV を適切に配置します。

パーツの UV の島の上にマウスカーソルを置き、[L]キーを押せばパーツ全体が選択できて便利です。また、UV の大きさや形状は変更してはいけません(回転はOK)。もし大きさを変更したい場合、すべての UV を選択し、一度にサイズ変更しましょう。

8. ローポリ Mesh にベースモデルの情報を焼き付ける
ローポリ Mesh を EditMode で Extrude([E])→Individual Faces を選択し、すべての Face を分離し、ベースモデルを覆うようにする。このローポリ Mesh の、Extrude した分以外の Face をすべて消す。(Extrude した時点で、[W]→Select Swap、[X]→Faces)

9. 8のすべての Face の向きを内側に向ける
EditButtons 内([F9])の Mesh パネルの Double Sided をOFFにし、[A]ですべて選択後、Normal Inside([Ctrl]+[Shift]+[N])を使用。Mesh Tools 1パネルの Draw Normals をONにし、内側に向いてなければその Face を選択後、[W]→Flip Normals で反転する。

10. Material の設定
このローポリ Mesh の内側に配置したベース Mesh を、内向きの Face 内に鏡のように反射することにより、ベース Mesh の形状や模様を焼き付けます。

RayMirror を1.0、Traceble を OFFにし、その後ノードを作成します。こちらをご覧下さい。

11. 焼き付け
RenderButtons内([F10])の Bake パネルを設定します。こちらをご覧下さい。
設定後、FaceSelectMode([F])ですべての Faceを選択し、UV/ImageWindow で Image → New で White、400×400で作成します。UV が画像の外側にはみ出ていないことを確認し、Bake ボタンを押します。
他の Face やパーツに遮蔽されてちゃんと Bake されていない場合は、そこだけ別個に分け、レンダリング表示されないように Outliner で設定して Bake します。

12. Textured Mode で確認
一旦焼付けができれば、UV テクスチャが貼られた状態になりますので、Textured Mode(ObjectMode や EditMode の隣のアイコンの一番上を選択)で、確認できます。

問題がないようでしたら、本番用に1500×1500ぐらいで Bake しなおします。

13. 画像とUV レイアウトの保存
UV/ImageWindow の Image → SaveAs で画像を、Unfold スクリプトの Save で UVの保存ができます。

14. Gimp で画像を開き、プリントアウト
テンプレートのA4で新規画像を作成し、貼り付けてプリントアウト。


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