元記事

Blender 2.34



 

Blender 2.34リリース


新機能、今までドキュメント化されてなかった機能を詰め込んだ新しいリリースです!より詳しい説明は下記のリンク先をチェックして下さい。

 

ParticleのForceとDeflection


ParticleをObjectと二つの方法で相互作用させることができるようになりました:Objectを力場もしくは渦巻として動作するよう作成、もしくはObjectのFaceをParticleの反射板として作成する方法です。これは水や炎のエフェクト、そしてObjectを複製(dupliverts)して3D Objectの群れに使用するなど、多くのことに役立ちます。

 

LSCMによるUV展開


LSCM(Least Squares Conformal Map: 最小二乗法による等角マップ)は任意のサーフェスを展開する能力がある、新しいUVツールです。モデルのローカルな角を保持することにより、UVのレイアウトにスムーズに適合します。LSCMは他に存在するFaceSelectMode内のUVツールとともに、Face → Unwrap UVs([U]キー)もしくはUV Calculationパネル(EditButtons)で利用できます。他のUV展開方法のように、現在選択中のFaceを展開します。

 

Yafrayの改良と更なる統合


YafRayは、グローバルイルミネーションとフォトンマッピングを搭載した先進的なレイトレーサで、現在BlenderとPlug-inの形で統合されています。一度インストールすれば、このレンダリングエンジンを内蔵レンダラのように簡単に使用できます。更にBlenderの機能のサポートがYafRayに追加され、また、コースティクスレンダリング用のPhotonライトのようにBlenderからこれらの機能がよりコントロールしやすくなりました。

 

Subdividion Surface用ウェイト付きCrease


今日の有機的モデリングのスタンダードとなった"SubSurfs"にEdge Creaseが追加されたことにより、追加のコントロールポイントの必要なく、SubSurf Meshに細かいディテールをモデリングをすることが可能になりました。

 

Python API


UI内のPythonスクリプトの統合はImportとExportのみならず、メニューやボタンからのスクリプトツールへのアクセスも提供するようになりました。
上記のリンク先のリリースノートと、Blender2.34にバンドルされているスクリプトをお読み下さい。

 

Runtime gameファイル


game Engine全般の多くのメンテナンス作業はもちろん、スタンドアローンの'runtime'の保存が再び可能になりました。プロジェクトはWindowsでは.exeで、OSXは.app、Linux/Unixは標準のバイナリとして保存可能です。

 

レンダリング用の完全なOSA(オーバーサンプリング)


BlenderのOSA(オーバーサンプリング)レンダリングオプションはスキャンライン用に非常に最適化されていました。新しい"Full OSA"オプションですべてのサンプリングがレンダリングされ、スペキュラのハイライトやシェーディング、Textureが完全にアンチエリアスできるようになりました。

 

Rampシェーディング


Blenderの新しい"Ramp"コントロールはユーザにMaterialのディフューズとスペキュラ成分の色の範囲を設定することで、この範囲がどれだけSurfaceを変化させるか、どう「実際の色」とブレンドさせるかを定義することができます。これにより、肌のような自然の材質の、よりリアリスティックな表現が可能になります。

 

その他のレンダリング新機能


* 毛や草を表現するのに使用されるBlenderの'static particle'がキャラクターの変形に応じ、アニメーションさせることができます。
* TextureとRampシェーダ用の新しいブレンドモード。
* Phongシェーディングモデルの改良により、レイトレースシャドウのエラーを阻止。

 

Color Picker


BlenderのそれぞれのRGBカラーを表示するボタンから、新しくColor pickerメニューを呼び出せるようになりました…そしてそれだけではなく、Pickerは例えば3D Paint中の[N]キーメニューのように、UIのどこにでも統合できるようになりました。

 

Sequence EditorのEffect、Wipe


Blenderの隠れた宝物、内蔵のSequence Editorが数種類のWipe Effectをサポートするようになりました。

 

インタフェイス(UI)の追加機能


- Helpメニューから重要なドキュメントへのリンク先とともに、インターネットブラウザをよびだせます。
- Pythonのメニューへの更なる統合により、スクリプト作家がみんな、自分自身のツールを作ることができます。
- 左右のマウスの使用方法を切り替えられるように。
- 新しいZOOM方法。

 

バグ修正(Bug Tracker)


開発チームには脱帽です!
5月の最後のリリースからおよそ300もの報告を受け取り、私たちはこれらの半分をバグと判定し、そのほとんどを修正しました。おかげで、私たちは30未満の未解決の報告しかない、綺麗なTrackerを保っています。

ちなみに、報告を送信するためには、projects.blender.orgへの登録が必要で、これは報告者とのコミュニケーションをとる、多大な助けとなります。今後も報告をお願いします!


その他新要素!


OpenGLの法線と負のスケーリング
小さな追加と修正