Development Digest, 1st of June - 20th of June

投稿日時 2004年06月25日 | カテゴリ: テストビルド

Development Digest, 1st of June - 20th of June

Jesterking氏による記事です。
今回もBlenderの世界の開発と出来事、特にBlender自身の開発についてお送りする時間がやってきました。2002年以来、Blenderはオープンソースとなり、とんでもない量の進歩をして来ました。今日もそのスピードは衰える様子すらみせず、逆に、新しくエキサイティングな機能が世界中の偉大な開発者により、さらなるBlenderの改良のために加えられ続けています。
このダイジェストはForumやいくつかの別のメーリングリストの投稿などを検索する必要なく、人々がその情報を得る助けになるでしょう。ダイジェストは少なくとも月に一度に公開されます。

2.34ステータス
決定リリースターゲット
- Particleシステム
- Yafray plugin
- 重み付きsubsurf creases

クイックリンク
- 参加方法
- 新しい画像
- プロジェクト
- 開発
- FAQ
Game engine

今月が始まって以来、Kester Maddock氏はGame Engineに多くの修正と改良をcommitしてきました。これはPython部分(Sceneモジュールの追加などのような)の改良やライティング(テクスチャの後にスペキュラを加えるように、別のライトプロパティ)の更新も含みます。また、彼はBlenderPlayerをSConsビルドシステムにターゲットとして使用可能にしました。

Python API and scripts

Stephen Swaney氏、Jacques Guignot氏、Joseph Gilbert氏、Willian Padovani Germano氏はPythonAPIとスクリプトの活動をされてきました。別々のモジュールにあるいくつかのバグが(Philip Wainwright氏によるパッチを通じ、#1347や#1345のような)修正され、いくつかのモジュール(Campbell Barton氏のパッチを通じ、ObjectとMetaball)は新しい機能を得ました。Willian氏は特にスクリプトを集め、CVSにcommitするといったスクリプトの活動をされ、そして各スクリプトの作家からのパッチを受けていました。

UI

Matt Ebb氏はUIの別々のパートをクリーニングし、ほとんどメニューに関して、より直感的かつ一貫性を増すための作業を行いました。Ton Roosendaal氏はSolid Draw時のアウトライン描画を導入し、また、Tooltip描画の改良も行いました。ATIカードの所有者はBlenderのインタフェイスがだんだん遅くなっていく体験をされていると思いますが、Kester Maddock氏がその治療法を発見されたようです。すでにうまく動作しているという多くの報告が寄せられています。さらにnVidiaカードでもスピードアップされます。

フローティングパネルが現在[N]キーで閉じることもできるようになり、トグルになりました。また、パネルはユーザ設定により、オプションで前回の場所に開くことができるようになりました。、[N]キー-[N]キーによるトグルができるので、マウスカーソルがはずれたときのフローティングパネルのクローズは実装されていません。

YafRay

Alejandro Conty Estevez氏はYafRayをBlenderのプラグインとして利用できるようにしました。トグルでXMLを禁止することで、最初のXMLファイルのエクスポートの代わりにYafRayをプラグインとして使用します。レンダリングは現在プロセスを見ることができるようになり、[Esc]でキャンセルできます。これは実際にはまだWindowsでは動作しないのですが、Alejandro氏は解決に近いところまで近づいている、と話しています。

Sequencer

新しいSequencerエフェクト"Sweep"はRoel Spruit氏によって追加されたもので、シーケンス間に22種類の違う種類のスイープを提供します。彼はまたSequence Stripの命名も可能にし、Stripに名前が表示されるようになっています。

その他の情報

Ton Roosendaal氏はBlenderのアーキテクチャのドキュメントと特定の部分の背景にある目的について執筆を始めました。ドキュメントはBlenderの少ししか解明されていなかった部分に光を放ちます。すべての開発者は必読です。

LCSM UV展開はまだ作業中で、Testing Buildsフォーラムのスレッドに進行状態が公開されつづけています。Jens Ole Wund氏とBrecht Van Lommel氏はここで素晴らしい仕事をされています。

Nathan Letwory氏はSoftBodyの機能をAlexander Ewerig氏のInstinctive BlenderフォークからBlenderへの移植を始めました。最初のビルドはTesting Buildsフォーラムにあり、ユーザはすでにこの機能をジェリーキューブ、クロスシミュレーション、SFエフェクトなどのエキサイティングな方法に使用しています。

DbBlenderはNathan Letwory氏によって始められたプロジェクトで、バックエンドでデータベースを使用することにより、Blenderにリモートレポジトリ(倉庫)機能を作成する方法を研究中です。最初のMeshはすでにリモートデータベースから保存と読込がされています。

Campbell Barton氏はTuhopuuにcommitされた、OOPS View用の興味深いパッチをみせてくれました。彼はまたInterface & Toolsフォーラムに静止画レンダリング用のエキサイティングなレンダーファームスクリプトを作成されています。

終わりに

私はできるだけ多くの正確な情報を集めようとしていますが、多分興味深い寄与の、一、二名の名前を忘れている恐れがあります。よって、これらの人々への感謝の文も消えてしまっています! もし次のダイジェストの情報をお持ちの方は、題名を[DIGEST]で始めて、jesterking[at]letwory(dot)netへ送って下さい。また、もし新機能を使用した素晴らしい作品をお持ちであれば、送っていただければ次の回に掲載することができます。

次のダイジェストまでごきげんよう。

Nathan Letwory
SoftBodyの作品がどこかにあるかどうかちょっとわかりませんでした。こちらあたりかと思っていたのですが。こちらにも見当たらないし。ちなみに前者のスレッドによるとRipSting氏も作っていたらしいです。にしてもセルフコリジョンと、もっと簡単で確実な頂点固定は是非ともほしいところです。





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