Everything Nodes プロジェクトの一部が2.92にて実装
投稿日時 2020年12月03日 | カテゴリ: Blender 2.9
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現在進行中の「Everything Nodes」プロジェクトの最初の実装が「Geomery Node」として統合されました。これは次の Blender 2.92の機能の一つとしてリリースされる予定です。
まずは code.blender.org の Dalai Felinto氏の記事からの引用です。
Everything Nodes プロジェクトの初回分がようやく Blender に統合されました。これは2021年にリリースされる、次の Blender 2.92に組み込まれる予定です。
今回は「小石の散布」の事例に必要とされる、最初のノード実装です。アーテイストはシンプルなアセットを、自由にコントロール可能な様々なパラメーターでランダムに配置することで、シーンを飾ることができます。最初は計24個のノードが利用可能で、以降増加する予定です。
現在行っているのは「樹木と花」への対応です。この場合、同じセット内に組み合わせる別々のアセットを共存させる必要があります。もちろん、独立したオブジェクトだけでなく、コレクション全体も同様です。
ユーザーマニュアルや、プロジェクトページにはサンプルファイルもあります。プロジェクトの作業プロセスの詳細は最近の Geomery Nodes についての投稿をチェックしてみてください。
この機能は、現在制作中の短編アニメーション、Sprite Fright 用に先行して実装された物で、とりあえずはすばやく何かをランダムに配置することを目的としています。
■Pebbles scattering サンプルを解剖 では、Pebbles scattering サンプルファイルを見てみましょう(要 Blender 2.92 Alpha)。 ノード全体(Pebble Scattering Node)は「Pebbles」という名前の Point Cloud(ポイントクラウド)オブジェクトに追加された「Geometry Nodes」モディファイアーから呼び出されています。
まず、左端の「Group Input(グループ入力)」ノードからモディファイアー上に設定されているパラメーター(3種類の大きさの小石の数)を受け取り、「Multiply(乗算)」ノードで100倍にした後、「Point Distribute」ノードの「Density(密度)」に渡します。ここで「Density Attribute(密度特性)」に指定された、地面オブジェクト(GEO-ground)の頂点グループ名(pebbles_S など)で指定された場所に配置しているようです。 続く「Random Attribute」ノードでは「scale」と「rotation」属性をランダムに変化させ、それぞれスケールと回転を操作しています。
石の種類毎にそれぞれ「Geometry(ジオメトリ)」ソケットで形状が受け渡しされており、それを「Point Instance」ノードで、指定した小石オブジェクト(GEO-pebble など)を複製して形状化した後、「Join Geometry」ノードで統合後、「Group Output(グループ出力)」ノードで出力しています。
上記の各小石の数のパラメーターは「Geometry Node Editor」右端の「サイドバー」([N]キー)の「▼Interface(インターフェイス)」パネルから設定できます。
地面への配置は「Object(オブジェクト)」ノードで上記の地面オブジェクト(GEO-ground)からジオメトリデータを取得することで、表面上に配置しています。
■終わりに 今回は最初の実装ということでまだできることは少ないようですが、動作のイメージはつかめたと思います。 今後の機能の追加が楽しみです。
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