Blender Developers ミーティングノート(190902)
投稿日時 2019年09月03日 | カテゴリ: 開発者ミーティング
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元記事:2 September 2019 - Blender Development / Meeting Notes - Blender Developer Talk
jesterKing 氏の記事の翻訳です(※リンク先は特に断りのない限り英文)。
2019年9月2日のミーティングのメモです。
告知 Julian Eisel 氏が Blender のために4カ月契約で、フルタイム勤務中です。 Nathan Lovato (gdquest)氏に、add-ons リポジトリ内の Power Sequencer: video editing tools に寄与するためのコミットアクセスが承認されました。 sculpt ブランチのトランスフォームツール以外のパッチが完成しました。(Pablo Dobarro 氏) 開発者向けの「メンターシップ」タスク(T69403、T69399)の整理を開始しました。 これらのタスクは皆に読めるようにするつもりですが、私たちのコミュニケーションをオープンかつパブリックのままで維持する一方、あまりノイズのない、関係部門の会話を維持する手段とし、執筆は開発者のみにしています。(Dalai Felinto 氏) EEVEE の影のリファクタリングのレビューの準備ができました。(Clément Foucault 氏) (訳注:ちなみに保守の都合で、ESM と VSM が PCF シャドウマップで置き換えられる可能性があるようです) 全モジュール用のランディングページと関連タグができました。(Dalai Felinto 氏) 本日 Google Summer of Code の最終日です。生徒たちの最後のレポートがもうすぐ公開になる予定です。(Dalai Felinto 氏)
新機能と変更
スカルプトとリトポロジー サーフェスの法線と対称表示に追従するスカルプトカーソル。 Sculpt cursor follows the surface normal and displays symmetry. (Pablo Dobarro 氏) スカルプトツール用 Normal radius 設定。真下のサーフェスの法線方向への感度をコントロールします。(Pablo Dobarro 氏) ブラシストローク用 World Spacing オプション。3D空間でのストロークポイント間の距離を均一に維持します。(Pablo Dobarro 氏) Poly build(ポリビルド)ツールのリトポロジー用の改良(動画)。(Pablo Dobarro 氏) ・境界の辺をクリック+ドラッグで新しい四角形を押し出し ・頂点をクリック+ドラッグで位置の調整 ・[Ctrl]+クリックで形状の追加。形状のプレビューと四角形の自動生成付き ・[Shift]+クリックでメッシュの要素(面または頂点)を削除
レンダリング Cycles のアダプティブサブディビジョンとディスプレイスメントで、辺の間に裂け目ができるのを回避するため、面をつなぐように。(Mai Lavelle 氏) Eevee のシェーダーコンパイル、必要なシェーダーノードコードのみパースするよう最適化されました。(Omar Ahmad 氏、Brecht Van Lommel 氏)
(訳注:真ん中に注目)
トランスフォーム 頂点の Auto Merge(自動マージ)有効時、形状が重なるのを防ぐため、隣の辺と面を自動的に分割できるように。これは Auto Merge(自動マージ)用の新しい “Split Edges & Faces” オプションで設定可能です。(Germano Cavalcante 氏)
Transform parent without children(親のみトランスフォーム)するオプションを追加。(Campbell Barton 氏) Origin(原点)の編集が[Ctrl]キーで切り替え可能に。(Campbell Barton 氏)
リネームのバッチ処理 従来アクティブアイテムを[F2]キーでリネームできるところで、選択中のアイテムが[Alt]+[F2]キーでリネームをバッチ処理できるようになりました。(Campbell Barton 氏) 正規表現による検索と置き換え 接頭辞と接尾辞の設定 文字の剥ぎ取り 大文字・小文字の変更
その他 グリースペンシル (Antonio Vazquez 氏) ・ドープシートでキーフレーム選択時、アクティブレイヤーを自動的に切り替え可能に。 ・Opacity(不透明度)モディファイアーに Strength(強さ) モード追加。ストロークの強さをマテリアルのアルファチャンネルの変わりに使用します。
コンストレイント (Alexander Gavrilov 氏) ・Copy Scale(収縮コピー): 非均一なスケールを均一な物としてコピーするオプション。 ・Copy Rotation(回転コピー): コピー中のオイラーの順序を明示的に指定するオプション。 ・Transform(トランスフォーム): 入出力のオイラーの順序を明示的に指定するオプション。 ドライバー:オイラーの順序のオーバーライドと、ドライバー変数用にクォータニオン値にアクセスするオプション。(Alexander Gavrilov 氏) ユーザーインターフェイス: ・きっちり並んでない時のエリア統合に対応。(Harley Acheson 氏) ・ポップアップダイアログの様々なレイアウトの改良。(Yevgeny Makarov 氏) ・アウトライナーのアルファベット順ソートが、より自然な数値のソートを使用するように。(Harley Acheson 氏) Workbench の Matcap で、複数のディフューズとスペキュラーレイヤーを持つマルチレイヤー OpenEXR 画像が使用可能に。diffuse の名前のついたレイヤーはマテリアル、テクスチャ、ランダムカラーの影響を受けますが、specular は受けません。(Jeroen Bakker 氏)
開発中のプロジェクト Cycles Optix が実験的機能としてマージの用意がほとんどできています。後はライセンスの問題の解決のみで、Optix SDK のインストールなしでビルドされる可能性があります。(Patrick Mours 氏、Brecht Van Lommel 氏) Buildbot が動作中で、公式リリースと任意のブランチのビルドに対応しています。(Brecht Van Lommel 氏) リリースサイクルページが各 BCon 期間とブランチの詳細で更新されました。
ウィークリーレポート Bastien 氏Brecht 氏Campbell 氏Clément 氏Dalai 氏Germano 氏Jacques 氏Jeroen 氏NathanPablo 氏Philipp 氏Sebastian 氏Sergey 氏
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