Blender Developers ミーティングノート(190520)
投稿日時 2019年05月21日 | カテゴリ: 開発者ミーティング
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元記事:20 May 2019 - Blender Development / Meeting Notes - Blender Developer Talk
Brecht Van Lommel 氏の記事の翻訳です(※リンク先は特に断りのない限り英文)。
開発 開発者の皆さんへ。今日の終わりにユーザーインターフェイスと Pyhton API を凍結する予定です。念のため深刻な問題が来ることを考慮し、公式にするまで二日待ちます。まだ少し変更の可能性がある例外があります。 ・Normal 編集ツールのユーザーインターフェイス。 ・UV 編集のツールバーとギズモの改良。 ・(他のギズモ設定はそのままにした)トランスフォームツールの復活。 開発者はバグ修正とドキュメント化に集中するようになりました。次の目標は6月半ばまでは優先度高のバグの修正、その後は7月のどこかでリリースします。深い部分の変更が必要かつ、他のバグを引き起こす可能性のあるバグの修正は、できるだけ早く行うべきでしょう。 新機能の作業中の貢献者の皆さんへ。私たちは今後数ヶ月、コードレビューにあまり注力できません。パッチをできる限り最良の状態にする方法は、レビューの準備を整え、2.81用としてコミットすることです。 次の月曜日に Summer of Code のコーディング期間が開始します。Bastien 氏が生徒用のブランチとコミット権限の設定を行う予定です。
新機能と変更
画像と動画 未保存の変更を不意に失ってしまわないよう、未保存の.blend と画像ファイルの取り扱いが改善しました。画像(Image データブロック)は .blend ファイルに伴いディスクに保存できるようになりました。まだディスクに未保存の新規画像は、.blend ファイル内にパックされます。(Brecht Van Lommel、Jacques Lucke 氏) Image(画像)テクスチャのアルファモードが変更されました。 新しい Channel Packed モードは、ゲームエンジンで一般的に使用されている、チャンネルパッキングが使用でき、これは RGB と Alpha チャンネルにお互いに影響しない、別々の画像が入っています。 新しい None は Use Alpha(アルファを使用)オプションを置き換えます。(Brecht Van Lommel) Image(画像)エディターのパネルが新しい UI ガイドラインに合うよう再構成されました。(Brecht Van Lommel) Sequencer(シーケンサー)のメニューとサイドバーパネルが一貫性と明瞭性のため再構成されました。(Peter Fog 氏、William Reynish 氏)
Outliner(アウトライナー) アウトライナーの表示コントロールが更にリファインされ、[Ctrl]+クリックでコレクションの表示設定を孤立化し、[Shift]+クリックで、コレクションと親子階層で再帰的に表示設定を適用します。(Dalai Felinto 氏) オブジェクトプロパティに Visibility パネルが付きました。アウトライナー内と同じオブジェクト表示設定にアクセスでき、キーフレーム追加が簡単になります。(Dalai Felinto 氏) アウトライナー内でのアクティブ、選択中、編集中アイテムの表示が調整されました。(Harley Acheson 氏)
ユーザーインターフェイス Blender Dark と Blender Light のテーマカラーを調整。(Pablo Vazquez 氏) インターフェイス用の様々な新規アイコンやアイコンの更新。(Andrzej Ambroż 氏、Alessio Monti 氏) デスクトップアイコンの色がプラットフォーム間で統一されました。(Yevgeny Makarov 氏) Preferences(設定)の自動保存のユーザーインターフェイスを調整、設定の操作をメニューに移動しました。Factory Settings(初期設定)の読み込みは、今後ずっと現存の設定を上書きするか、テスト用の一時的な物にするかのオプションが付きました。(Campbell Barton 氏、William Reynish 氏) トップバー内の Blender アイコンがアプリケーションレベルの情報用のメニューを開くようになり、スプラッシュ、Blender への支援、ヘルプ、アプリケーションテンプレートのインストール...メニューエントリをここに移動しました。 File(ファイル)メニューのいくつかのエントリは、Recover と Defaults サブメニューに移動しました。(Pablo Vazquez 氏)
レンダー Eevee マテリアルに背面カリングのオプションが追加。すでにビューポート用にありますが、この新オプションはレンダーとインポート・エクスポートでの背面カリングをコントロールします。(Clément Foucault 氏) Eevee のサブサーフェススキャッタリングとボリュームレンダリングが、これらのエフェクトを持つオブジェクトがシーン内にある時、自動的に有効化されるように。(Clément Foucault 氏) Sun(サン)ライトのサイズが角度で指定するように。これは地球から角直径(Angular diameter)で、現実では0.526°から0.545°の間になります。(Tim Stullich 氏) Depth of field(被写界深度)とフィルムのアルファ設定が Cycles と Eevee で共有されるように。(Jeroen Bakker 氏) OpenColorIO カラーマネージメント設定から古い変換を削除しました。これにより、将来の改良を行うためのクリーンなベースを提供できます。(Brecht Van Lommel) ・Log ビュー変換を Filmic Log で置き換え。 ・不完全で旧式になった Rec.709 と DCI-P3 表示を削除。 ・旧 RRT と Film 変換を削除、Filmic で置き換え。 ・HDR カラーで動作しなかったカメラレスポンスカーブを削除。 ・Default ビュー変換を Standard(標準)にリネーム。
その他 カスタム法線編集:ユーザーインターフェイスの改善。(Howard Trickey 氏) ・[Alt]+[N]キーがクイックアクセス用の法線編集メニューを開くように。 ・法線編集ツールが自動的にカスタム法線レイヤーを追加し、Auto Smooth(自動スムーズ)をONにするように。 ・直接強さを設定する Face Strength(面の強さ)ツール。 ・これらの変更により Normal(法線)パネルが無用になったため、削除。
オブジェクト:オブジェクト追加時の3Dカーソルに整列(Alignment)するオプション。(Hans Goudey 氏、Pablo Dobarro) グリースペンシル:オニオンスキンで指定のキーフレームタイプのみ選択する、新しいフィルター。(Antonio Vazquez 氏) アーマチュア:Apply Pose as Rest Pose(レストポーズとして適用)に、選択中のボーンにのみ適用するオブジェクトを追加。(Alexander Gavrilov 氏) マルチオブジェクト編集モードでの選択の遮蔽が動作するように。(Germano Cavalcante 氏、Campbell Barton 氏)
Python API 依存グラフとシーン更新の Python API が、内部の依存グラフシステムの反映を向上するよう変更。Depsgraph API ドキュメント がサンプルと共に利用可能です。モディファイアーまたは、その他評価済データブロックのあるメッシュへのアクセスがあるスクリプトは更新の必要があります。(Sergey Sharybin 氏)
ウィークリーレポート Bastien 氏 Brecht Campbell 氏 Clément 氏 Dalai 氏 Jacques 氏 Jeroen 氏 Philipp 氏 Sergey 氏
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