Blender 2.80での GPU 対応状況

投稿日時 2019年05月02日 | カテゴリ: Blender 2.8

元記事:Supported GPUs in Blender 2.80 ? Blender Developers Blog

Brecht 氏による記事の翻訳です。

Blender 2.80は元々 OpenGL 3.3のドライバーを持つ、過去10年間にリリースされたすべての GPUで動作させる予定でした。しかし、ハードウェア的に OpenGL 3.3に対応していても、その OpenGL ドライバーに致命的なバグがあるグラフィックカードが多数あることがわかったのです。



私たちは非常に多くの時間を消費し、これらの多数のバグに対する対処方法を見つけ、私たちのユーザーが持つ、大半の GPU で Blender が動作するようになりました。しかし残念ながら、まだいくつかの GPU では Blender が安定動作せず、2.80リリースで公式に対応することはできないだろうと思われます。これらは OpenGL ドライバーの最後の更新から3年以上経っている物ばかりです。

これらの古いハードウェアに Blender は公式には対応しませんが、同時に私たちはそのような環境での Blender の実行を妨げはしません。もしそんなに面倒な物でなければ、外部の開発者たちがハードウェア対応の向上にパッチを提供してくれる可能性があります。


macOS


macOS 10.12以降に対応し、過去10年以内 Mac のハードウェアで動作する物と思われます。もっと古いバージョンの macOS には OpenGL ドライバーには Eevee で問題が発生するバグがあり、ドライバーをアップグレードする唯一の方法は、オペレーティングシステム全体をアップグレードすることです。


NVIDIA


GeForce 200 シリーズTesla アーキテクチャの Quadro とそれ以降に、Windows と Linux の両方で対応しています。これは過去10年以内にリリースされた NVidia GPU をカバーしています。


AMD


第1世代の GCN 以降のアーキテクチャに Windows と Linux の両方で対応しています。Terascale アーキテクチャのカードは特に Windows で安定動作していません。AMD GPU のリストで皆さんのカードがどのアーキテクチャかチェックしてみてください。

残念ながら、これは過去10年以内にリリースされた GPU のいくつかは公式対応していないということを意味します。Terascale の Windows 用 OpenGL ドライバーはリリースから3年経っています。Linux ではドライバーの更新が続けられており、Blender の動作は向上している傾向です。しかし、まだ GCN のパフォーマンス向上が必要です。


Intel


Haswell 以降での Intel グラフィックスに対応し、一般的に動作は良好です。Intel GPU のリストで、皆さんのプロセッサーがどのアーキテクチャかチェックしてみてください。まだ特定のグラフィックチップでの、Eevee の選択と反射に関する修正予定のバグが少しあります。

Windows ではドライバーのバグの所為で、もっと昔の GPU 世代に Eevee での問題があります。これらの GPU では過去3年間に重要なドライバー更新が行われていません。Linux ではドライバーの更新が継続しているおかげで状況はよくはなっていますが、やはりパフォーマンスの点において新しい GPU をお勧めします。





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