動物画像制作記追記

投稿日時 2019年04月23日 | カテゴリ: Blender 2.8

 今週は先週お伝えしたとおり、開発者ミーティングはありません。
 そこで以前投稿しました、動物画像制作記の投稿時点から変わったところなどをご紹介していこうと思います。


ノードエディターのカットのショートカットが復活


 以前の記事執筆時、左クリック選択キーマップでなくなっていた、ノードリンクの「カット」を行うショートカットキーが復活しています([Ctrl]+右マウスドラッグ)
 ちなみに[Shift]+右マウスドラッグでは「リルート」になります。


X ミラーオプションが復活


 ミラーモデリングでよく使う、X Mirror(Xミラー)オプションが復活しました。これでミラーモディファイアー Apply(適用)後の編集も楽になります。


ヘアーについて


 ヘアー形状をレンダープロパティの▼Hair(ヘアー)→Hair Shape Type(ヘアーの形状タイプ)にて、デフォルトの「Strand(ストランド)」「Strip(ストリップ)」が選択可能です。これは正確には訂正であり、Alpha 2の時点から生成できていました。訂正しお詫びします。

 ただ、言い訳させていただくと、最初の方に作ったイノシシ用ファイルでストリップに変更すると、ヘアーが一切レンダリングされませんでした(最新版にて確認)。一旦パーティクルシステムを削除後、再度追加するとちゃんと表示されたので、どこかのバージョンでの保存時にデータブロックが壊れてしまったと推測されます。

 ストリップでは下図のように、形状の変更が有効になっています。一方、ストランドは依然形状の変更が確認できていません。




透過について


 挙動についてはあまり変わっていないと思いますが、従来の Transmission の訳語を「透過」→「伝播」に変更する必要があり、Principled(プリンシプル)BSDF などのパラメータも同様に変更になりました。日本語 UI で利用されている方はご注意ください。

 そして残念ながら今も「屈折」と「鏡面反射」は併用できないようです。また、スクリーンスペースによる欠点も依然存在しています。例えば下図では、イノシシの腹部がスクリーン上にはないため、反射にも映っていません。




その他の UI 変更など


●ギズモ表示の変更


 オーバーレイとは別に、ギズモを一斉にON/OFFできるボタンが追加され、ギズモ毎の表示切り替えもそちらで行うようになりました。同時に他のボタンもコンパクトになっています。


 また、2.7x以前で「マニピュレーター」と呼ばれていたオブジェクトギズモが、ツールバーのアクティブツールとは別にここから表示可能になりました。例えばツールバー側で「選択」ツールをアクティブにし、ここでオブジェクトギズモを表示することで、わざわざツールバーで二つを切り替えなくても同時使用できるということです。



●スペースキーメニューについて


 Alpha 初期のスペースキーの挙動が変わり、現在はアニメーション再生となっています。代わりに[Shift]+[スペース]でメニューが開くようになりました。



 なお、これは Edit(編集)メニュー → Preferences(設定)→ Keymap(キーマップ)タブで変更できます。



 他にも色々変更点はありますが、すべてを紹介するのはさすがに無理ですので、興味のある方は開発者ミーティングカテゴリをチェックしてみてください。



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