拙著はじめてのBlender 3Dプリンタ編が出てます

投稿日時 2014年04月19日 | カテゴリ: Blender関連書籍紹介

表紙先日まで執筆していた拙著が4月17日に出版されました。3Dプリンタの活用と基本的なモデリング技術とモディファイアーの利用の習得を狙いとしています。

表紙にはありませんが、スキンモディファイアーを使用したキャラクタモデリングもあります。割といろんなものを作っていたりしますので、書店で見かけたら手に取ってみてください。

なお、I/O 2014/4月号(通算450号!)でもキャラクタ作成の短い記事を書いています。こちらでもスキンモディファイアーによる人体モデルとアーマチュア作成を簡単に解説しています。先月号になってしまいましたので、もう書店にはないかもしれませんが、幸運にも発見した場合はこちらもどうぞ。


●執筆の愚痴話など
今回は執筆作業の大半が3Dプリンタの作成と調整というとんでもない状況でした。ちなみに購入したのは、PRN3D。購入当時は比較的安価で入手しやすく、PLA/ABS対応(ただしABS出力は要スティックのり)でした。

ひさびさの電子工作は楽しかったのですが、多くの工具を購入する必要があり、さらに組み立て部品数も大量で、毎日プラパーツのネジ穴をやすりで修正しては、注意深く組み立てを行うという作業の連続で、すっかり疲れ果ててしまいました。おそらく、完成品を買った方が安くついたかもしれません(残念ながら PRN3D は現在、完成品の受付は休止しているようです)。今ならダヴィンチなんかもあります。

ただ、紙印刷するプリンタとは異なり、3Dプリンタは購入後もメンテナンスは必要で、出力にも機構の理解が必要ですので、作成した経験は無駄にはなっていないと思います。たぶん。

モデリングチュートリアルの執筆自体はそんなにむずかしい作業ではなかったのですが、3Dビューでの表示と実際の出力とでイメージが全然変わったり、強度や精度的に実用にならなかったりで、いくつかの原稿は何度か書き直ししたり、没にしています。

さらに数時間かけて出力している最中にモデルが倒れたり(かなり振動します)、積層位置がずれるなどでパーになることも何度かあり、色々と泣かされました。PC上で完結するのとは違い、機械物は不確定要素が多くて大変です。

まあでも、ふーにゃれふにゃれろれー♪と奇妙な音楽を奏でながら一所懸命に造形していく姿に愛着がわいてしまいます。ペン立てを作成している時はまるでメタルを聴いているようでした。

そんなこんなでどうにか拙著が出版できました。3Dプリンタを持っている人、買う予定のある人、そしてそうでない人もぜひ。

●リンク
工学社の紹介とサンプルページ
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