Blender はバッファのスワップの、4つの違う方法に対応しています。将来にわたりベストな方法は、Triple-buffer(トリプルバッファ)を使用するもので、これはオフスクリーンに描画し、そのバッファを表示スクリーンにコピーするものです。これはメニューなどのオーバレイをすばやく描画でき、これなら私たちはさらにクールなエフェクトの合成を効率的に行なえるでしょう。しかし残念ながら、トリプルバッファはどの環境でも動作するわけではなく、特に Intel グラフィックチップでは遅くなると思われます。グラフィックハードウェア上での「バッファのスワップ」は、一般的には二つの方法があります。・Swap-copy: (バックバッファからフロントバッファにコピーする方法。ほとんどのグラフィックカードがこれを行っています)・Swap-flip: (バックバッファとフロントバッファを交換する方法)私の知る限り、あるカードがどの方法を使用しているのかを調べるのは不可能です。現在、Intel グラフィックチップにおいて、私たちは“Swap flip” をデフォルトとしています。しかしトラッカー内のバグ報告により、私は正しい方法は “Swap copy” ではないかと考え始めています。皆さんも Blender(のデフォルトのスタートアップ)で簡単に確かめることができます。・Blenderを起動する・[M]キー(Move To Layer)を押す。もしバッファのスワップ方法が間違っていれば、“Move To Layer” メニューはすぐに消えます。一応あるのですが、見えません。周囲をクリックして閉じた後、もう一度[M]キーを押すと表示されます。デフォルトの Cube を別の場所に移動し、[M]キーを押すとまたおかしくなります。Userプリファレンス→Systemタブ→Draw Method を、"Overlap" にし、もう一度テストしてみてください。[M]キーがうまく動くようになったでしょうか?また、"Triple buffer" も試してみてください。非常に遅くなる、もしくは全然動作しませんか?Intel グラフィックチップを所有する数名の方は、新しいウィンドウ(Userプリファレンスなど)を開くとクラッシュすると言っています。Userプリファレンスは(エディタの)ヘッダの左端のアイコンからタイプを変更することにより、回避可能です。皆さんの発見をこちらに報告してください! 特にWindows と Mac の方。また、私はこの件の公式な情報が存在するかどうかについて非常に興味があります。ちなみに Linux ですが、Intel のグラフィックドライバはすでに両方法に対応しており、デフォルトでは "Swap Copy" になっています。それでは。