Freestyle 統合の2011年1月のレポート

投稿日時 2011年01月26日 | カテゴリ: 技術・開発関連

元記事:Freestyle Integration report, January 2011 | Blender Code

Tamito Kajiyama氏による記事です。

2009年12月、私たちは Trunk へのマージの前に要求される、終わらせるべき物のリストを設定しました[1]。これは安定の問題の修正、欠けている機能のリカバリ、いくつかの新機能の追加などの ToDoリストです。

これらの間で強調したいのが、まず、安定性の問題です。この ToDo リストを決めた後の最初の二か月の間に、重大なバグのほとんどが修正されています。この修正は以下を解決します。

(a) 積年の、2Dから3Dへの逆投影変換に関するさまざまな不安定さの問題の根源 [2][3]
(b) カメラ背後のオブジェクトによるクラッシュ [4]
(c) Ortho カメラに関連する致命的な不安定さ [4]



ブランチユーザからの問題の報告はブランチ強化の大きな助けにもなっています。その結果、このレンダラの安定性が大幅に向上しました。

これらの安定性の向上が行われた後、開発は欠けている機能の復旧と進みました。以下がその一部です。
(a) 半透明のストローク [5]
(b) 画素の密度とZ 深度情報 [5]
(c) Full Sample Anti-aliasing [6]
(d) Border レンダリング [7]

Freestyle API リファレンスマニュアルを、Blender 2.5用の新しい Sphinx ベースのドキュメンテーションシステムに移行するいくつかのドキュメンテーション作業も終わりました。[8]

当初の ToDo アイテムのほとんどが処理され、2010年6月に私たちは、ユーザのリクエストと利用可能な人的リソースを元に、最終目的のリストを絞り込みました。キーとなる要素をリストに入れる一方で、欠けている機能のうち比較的重要でないものは削除しています。
更新された ToDO リストは3つのアイテムからなります。[9]

1. ラインスタイルパラメータをインタラクティブに操作するためのアーティストフレンドリーな GUI
2. 二つの面が交差する部分の特徴的な辺の探知
3. Freestyle Python API 改良の完成

この新しい GUI は、アーティストたちに感覚的かつ簡単に使用できるライン定義ツールを提供することを目的としています。作業を始めるにあたり、いくつかの GUI デザインのアプローチについての議論[9]と、商用 NPR ソフトウェアの GUI デザインの調査[10]が行われました。Blender での Freestyle の基本的なフレームワークの実装はドキュメント化されています[11]。この GUI はユーザによるテスト用としてすでに機能しています。

このレポートで示すように、3つの ToDo アイテムの目的達成率は主観ではそれぞれ40%、0%、80%です。完了してない作業の量と利用可能なリソースを考慮すると、すべての ToDO アイテムの完了は夏までかかりそうです。

前述どおり、開発による更新は、Freestyle integration ブログに投稿されています。

http://freestyleintegration.wordpress.com/

この Freestyle ブランチは定期的に Trunk から変更をマージすることで、Trunk のコードベースと同期し続けています。ブランチのユーザは BlenderArtists.org 内の Freestyle スレッドを通じ、テクニックや利用のアイデア、レンダリング結果などを活発にやりとりしています。

http://blenderartists.org/forum/showthread.php?t=89986

ボランティアのビルダーの方々のおかげで、最新の Freestyle のビルドが下記から利用可能になっています。

http://www.graphicall.org/

レポートした Freestyle の新要素に興味のある方には、このブランチのテストとレビューを強くおすすめします。

2011年1月17日
KAJIYAMA, Tamito (T.K.)


一部フォーマットを変更しています。何か内容に問題ありましたらご指摘お願いします。



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