最近の Blender 2.5の Text オブジェクトの日本語対応

投稿日時 2010年12月22日 | カテゴリ： リソース・チュートリアル
Blender 2.5でも直接入力はできないものの、Text オブジェクトに Unicode による文字列が使用できます。

最近、mikepan氏のブログによると、Dalai Felinto氏が、ゲームエンジンでの Font オブジェクトの表示を可能にするパッチを投稿された模様です。
その後、このパッチは正式採用され、Rev.33707以降のSVNビルドで利用でき、Graphicall.org から、対応するビルドもダウンロードできます。

ゲームエンジンに対応したことで、リアルタイムのデモにも簡単に日本語字幕がつけられ、いわゆるノベルゲームも作成できるかもしれません。

ここでこの機に、Blender 2.5で日本語フォントの Text オブジェクトの使用方法について解説したいと思います。

テキストファイルによる方法


まず、デフォルトで使用できる方法を。
[wiki]
+まず、表示させたい文字列をメモ帳などのテキストエディタで作成し、文字コードを「UTF-8N」（もしくはUTF-8）で保存します。
+ヘッダの左端のアイコンから、Blender の Text エディタを開きます。
+そこに１．で保存したファイルをドラッグアンドドロップしてください。
+Text エディタのヘッダの Edit→Text To 3D Object→One Object を選択します。ちなみに "One Object Per Line" を選択すると、行ごとにオブジェクトに変換されますが、とりあえずは前者で。
+恐らく画面には何も表示されないと思いますので、そのオブジェクトが選択されている状態で、Object Dataプロパティから、使用するフォントを選択するため、ファイルアイコンを押します。
+ファイルブラウザでフォルダを指定します。Windowsだと "C:\Windows\Fonts" あたりにあるはずです。表示したいフォントファイルを選択してください。
+フォントを選択できれば、対応したフォントで文字列が表示されているはずです。現在対応されていないフォントもあるようですので、表示されない場合は別のフォントファイルで試してみてください。
[/wiki]
なお、UTF-8で作成した場合、行頭に文字が入りますが、Text オブジェクトの Edit Mode で削除してください。Blender の Text エディタはマルチバイトに完全に対応しているわけではないため、正しく編集できないためです。
また、ゲームエンジンへの実装は現時点では改行ができない（文字コードとして表示される）ため、ゲームエンジンで使用するなら、Text To 3D Object→"One Object Per Line" で行ごとに違うオブジェクトにする方がよいでしょう。


アドインを利用する方法


また、chromoly氏による、3DTextに対してTkinterを使って日本語入力するアドオン（text_edit_object_with_tkinter.py）でも入力できます（要 Python 3.1フルインストール）。

インストール方法：アドオンの使用方法
入手先：http://loda.jp/blender2ch/

スクリプトの使用方法



ただし、現時点では以下の問題があり、修正する必要があります。

●Userプリファレンス→AddOnsでチェックボックスをONにできない
おそらくコマンドウインドウに Importのエラーが表示されていると思います。この場合は52行めあたりにでも、
sys.path.append('C:\\Python31\\Lib\\tkinter')

を追加してください。
ちなみに Blender SVN r33841では、import のエラーが発生していませんでした。

●Textオブジェクトを選択しても、Object DataプロパティにUIが表示されない
context.active_object.type や、bpy.active_object.type の返す値が "TEXT" ではなく、"FONT" に変更されているためです。全部置換したら動きますが、面倒な方のため、置換したものを置いておきます。

http://blender.jp/uploads/text_edit_object_with_tkinter.zip

FontデータタイプもTextデータタイプも別にあるため、仮のタイプなのかもしれません。今後元に戻ったり、変更される可能性は十分にありますので、その時はオリジナルを使用、もしくは変更してください。


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