2009 Blender Conference の7つの大事な発見

投稿日時 2009年10月28日 | カテゴリ: Blender.org

元記事:7 Important discoveries from the 2009 Blender Conference - BlenderNation

B@rt氏による記事です。

Andrew Price氏が、Blender Conference 2009での7つの大きな「発見」について書かれています。

Andrew氏曰く、

今年の Blender Conference は、今までで一番大きな物でした。200名以上の出席者、40名の発表者、2.5の更新からたんぱく質の表現といった広い題材と、多くの物がありました。

そのため、ここでは、今年の Conference での7つの重要な話題に絞って話したいと思います…


リンク
7 Important discoveries from the 2009 Blender Conference


以下にこのリンク先の blenderguru の記事についての簡単なガイドを書きました。元記事には画像や動画が掲載されていますので、あわせつつお読み下さい。
1.ゲーム開発

昨年度では1つだったのが、11にも増えており、この記事ではこれを Apricot プロジェクトのおかげであり、Blender が商用ゲーム開発のプラットフォームとして注目されつつあるとしています。

特に今年はiPhone用のアプリ開発が流行になっており、SIO2エンジンによる開発によって、その流れは加速していくことでしょう。


2.Blender の他の分野での活用

ロボットによる診療、Smokeシミュレーションによる防火、たんぱく質の表現、道路の安全の向上など、3DCGアニメーション以外の分野での応用多くみられたとのこと。


3.フルタイムの開発者

ビジネス目的で API のスピードアップを要求する匿名のスポンサーによる資金援助がおこなわれ、フルタイムの開発者を12〜18カ月雇うことになったということが Ton のキーノートで述べられました

このことはコミュニティにとって大きな恩恵となるだけでなく、商業スタジオにとって Blender のインパクトを伝える強力なメッセージであるとしています。


4.ドキュメントの欠如

Tonが行ったテーブルディスカッションでは、何人かの人々がドキュメントの欠如により、いくつかの機能を学習できないと訴えていたとのこと。議論は白熱し、結局解決案はでなかったものの、もし、より多くのユーザに Blender を勧めたいのであれば、コミュニティが学習にもっと焦点を合わせる必要があるということは明白、としています。


5.熱狂的なユーザは一般人が逃げていくのを恐れている

かの Tom Musgrove(LetterRip)氏によるプレゼンテーションでは、3D業界のエチケットをプレゼンされていたそうで、以下のような項目をあげていたそうです。

一般的に意味のない擁護

・ソフトウェアを比較して非難する。
・長所の誇張。弱点は理解しよう。
・弱点を長所として主張したり、弁解したりする。
・フリーであることを第一のセールスポイントとする。
・不可能なことや、リリースされていない機能について話す。
・無関係なフォーラムに Blender についてのスレッドを立てる。


そして要約。

要約
・ナイスであること。
・便利であること。
・博識であること。
・礼儀正しくあること。


これは誰にでも、どの領域でも通じることであるとしています。


6.Suzanne Awards の驚くべきエントリ

今年の Suzanne Awards のエントリのクオリティは楽しいサプライズの一つであり、この記事を書かれた Andrew Price氏が Ton と話したところ、Ton 曰く、「ほとんど一般の映画祭のようだ」とのこと。


7.Durian「伝説」へ

この3つめのオープンソースムービーのタイトル、"Sintel" が公開され、メインキャラクタやイメージボードなどが公開されました。これについては別記事でご紹介します。



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