ソフトウェアごとの比較による CG コミュニティ調査
投稿日時 2009年02月25日 | カテゴリ: コミュニティ・話題
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元記事:CG Community Survey at BlenderNation
2.5の記事をしていたのですが、時間が足りなさそうなのと、個人的興味からこちらを先に紹介させていただきます。 Alex Delederfield(AD-Edge)氏による記事です。
2009年のCG Community Survey が CGenie ウェブサイトで行われ、Blender に関して、そして他の3Dソフトウェアやコミュニティとの比較において非常に興味深い結果になっています。
この調査は2022の回答からの統計をとり、以下のポピュラーな3Dプログラムをカバーしています。 [wiki]-Blender -3Ds Max -Maya -Houdini -XSI -Cinema4D -Modo -Lightwave[/wiki] その結果は非常に面白いです! 記事全体に読む価値があります。こちらのページをご覧下さい。
少しだけ解説をしていきます。
ユーザ比率 まず、ソフトウェア別ユーザの比率です。予想通り 3DSMax が非常に多く、ついで Maya、Lightwave、XSI と4大ソフトが続き、その後5%台で Modo、Cinema4D、Blenderと並んでいます。Cinema4Dに肉薄しているのも意外ですが、Modo が結構多いのも意外でした。
新機能の量 Blender が一位です。これは活発さもあるのですが、いわゆる4大ソフトがそれだけすでに完成されていることの象徴でもあります。
アップグレードのお得度 こちらも Blender が一位。は基本フリーなんで当然といえば当然の結果。
アップグレード/更新の頻度が適切か ここでは Houdini が1位になっています。おそらくそれだけユーザと開発者との距離が近い印でもあるのかもしれませんが、Blender と違い、「売買」という儀式を通じ、よりシリアスな結びつきになっているのかもしれません。 ちなみに Blender ユーザの声が掲載されていますが、ベタほめです。
アップグレード時に新機能よりバグ修正の方が多いか これはあくまでユーザの印象であって、実際のものではないことに注意。 個人的には新機能が追加されていくのはいいが、その一方でとるべきバグが放置されている状態でなければそれでいいと思います。
自分が最初に必要な機能の開発をしてくれるか ここでも Blender が一位。日本人としてはあまりそんな印象がないと思いますが、言語の壁があるので仕方ないのかもしれません。 個人的には、もし言葉が通じなくても、例えばエッジレンダリングをもう少し改良して欲しいなら、アニメタッチの作品ですごいのつくってみせるべきだと思います。
そのソフトを作った企業のファンかどうか Blender が一位なのはさておき、Modo と Houdini もすごいですね。
サポートが素晴らしいソフト Blender がここでは3位になっています。ユーザ数は多くても、開発者とソースを読んだ人ぐらいしかわからない情報があったりするとつらいですね。
他の競合ソフトへ移行するには決断が必要か これはそのソフトにどれだけ執着しているかを示しています。 Blender の場合、熱狂的な人もいる反面、まだまだ業界で使用されている例は少ないため、仕方なく別のソフトへ移行した例もあると思われます。
総括 Blender は元々インハウスツール→企業として(ほぼ)フリーで公開→倒産してソース奪われる→ユーザの募金によってソースコードがオープンソースにという、ユーザ主体のソフトウェアですから、このような結果になるのも別に不思議ではないと思われるかもしれませんが、それがたった5%しかユーザがいないということを考慮すると、非常に興味深い結果だといえます。
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