Blender ゲームエンジンによる魚の生息数データビジュアライゼーション

投稿日時 2008年04月11日 | カテゴリ: gameBlender

元記事:Fish Population Data Visualisation- Internships at Great Northern Way Campus- Vancouver at BlenderNation

B@rt氏による記事です。
皆さんがいままで見たことのない Blender の使用例をお見せしましょう。
カナダBC州のバンクーバーの、Great Northern Way Campus では、Blender と Blender ゲームエンジンで、魚の集団に対し漁業政策がどう影響するかの科学的データを視覚化する作業を静かに行われています。更に、Blender で作業ができるサマーインターンも募集されています。

Stephen Danic氏曰く、

2008年1月初め、University of British Columbia(UBC) Fisheries Centre からの代表と Masters of Digital Media program からの生徒たちのグループが、今までにないプロダクトを制作するための共同組織を結成するために会合しました。

UBC Fisheries Centre は、彼らの難解な統計によるデータを科学に疎い多くの人々に、効果的に伝達するためのツールを必要としていました。UBC Fisheries Centre が必要としていた物は、彼らの科学的データを、彼らの研究をよく知らない人々に簡単に理解できるような、グラフィカルな説明でした。

UBC Fisheries Centre が関わるデータはグラフと統計の表の形で提供されており、海洋種の生息数が漁業政策の結果として投影されることを説明しています。
このデータは、EcoPath with EcoSim(EwE: http://www.ecopath.org/)と呼ばれる生態学モデルソフトウェアからの出力データを基にしており、消費者、漁業関係者、政府などの多くの人にとって重要です。

データは現状維持が、未来の海洋生態系を壊さず利用できる可能性を進展させるか否かを政策立案者に報告するのに強力な助けとなります。

このソリューションは「データビジュアライゼーション」と呼ばれるもので、現在、オリジナルの構想から3ヶ月たち、多くの開発段階を経て、このプロジェクトは完成を迎えようとしています。MDMの生徒チームは UBC Fisheries Centre が、特定の番号を選択すればリアルタイム3Dでスクリーン上に表示できるプロダクトを構築しました。
EwEのはじき出したデータは、今日の水産業をどう導くかを元にした、不可避の未来のポイントを即座に描写するための、動的3D環境を動かします。
つまり、政策立案者は決定が作用するかしないかを確約する代わりに、このソフトウェアを使用して漁場の管理へのアプローチの可能性をテストでき、直接どんな結果が起こりうるのかを見ることができるのです。

今のところ、MDM の生徒チームはその進行状況について非常に満足しています。この MDM の生徒チームが構築したデータビジュアライゼーションはビデオゲームの技術を基本としてプラットフォームに使用しています。これはビデオゲームエンジンをバックボーンとした、初めての科学的データビジュアライゼーションかもしれません ― よって、これは独特なプロダクトなのです。
このプロダクトの最終バージョンは未来の海洋生態系の管理に多大なインパクトを与えることになるでしょう ― よって、これは適切かつ感銘を与える物なのです。今までに達成できたこと全てについてこのチームは非常に満足しています。



リンク
最近の生徒によるショーケースプレゼンテーション
全パイプラインを紹介する17分のビデオチュートリアル:モデリング、UV マッピング、テクスチャリング、アニメーション、Game LogicBrick 作成

インターンシップ

引き続き Stephen 氏の言葉です。
それから、このカナダBC州、バンクーバーの UBC Fisheries センターは、このプロジェクトに数名のサマーインターンを募集します。もし Blender の仕事を夏のアルバイトとして探しているのなら、いい機会だと思います。応募資格として、皆さんの Blender、Blender ゲームエンジン、Python のスキルを証明できることが必要です。GLSL シェーダの経験者を優遇します。

もし興味があり、いいポートフォリオもしくはデモリールをお持ちの方は、sdanic on gmailにコンタクトをお願いします。





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