Star Trek: Of Gods and Men に Blender が使用される
投稿日時 2007年12月30日 | カテゴリ: リソース・チュートリアル
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元記事:Star Trek- Of Gods and Men Act 1 at BlenderNation
B@rt氏による記事です。
このとんでもないプロジェクト、'Star Trek: Of Gods and Men' は、公式の「ファン制作映画」で、制作には、オリジナルのTVシリーズ、映画のキャストのメンバーを含む、ほとんどプロに近いグループがあたっています(Wikipediaの記事を参照)。最初の作品(26分)が先週の土曜日に公開されました。
もちろん、このようなプロジェクトでは特殊効果に大きく頼ることになります。私たちは ST:OGAM のディジタルエフェクトスーパバイザーである Bill Thomas氏と話し、Blender がこの作品で重要な役割を果たしていたことが判明しました!
Bill氏曰く
ここからBill氏のメールが続きますが、時間の都合もありかいつまんで説明します。
氏はAtariSTの時代から20年間CGを趣味でされているそうで、Blender使用歴も7年だそうです、すでにこんな作品や、こんな動画をトレッキーのコミュニティに投稿されているとのこと。
また、このムービーは元々スタートレック40周年記念として制作されたもので、公開はもちろん、ほとんどの製作者も無料で制作にあたったそうです。制作の遅れから、Wikipedia では Star Trek Forever(注:延期を繰り返している Duke Nukem Forever というPCゲームが元ネタ)と呼ばれていたそうですが、結局12月22日に公開できるようになったとのこと。
FX(特殊効果)チームは、タイタニックやパイレーツオブカリビアンで仕事をした人から、趣味で3Dをしていた人まで様々だったそうです。このチームでは、ツールに関しては、「得意な物や利用できる物はなんでも」使用するアプローチを使用するそうで、そのため、上手く他人と協調してやることが求められているとのこと。
いくつかのモデルはBlenderでモデリングされており、氏が完全にテクスチャリング、レンダリングまで行った物や、Obj形式で出力し、Lightwave や 3DSMax でテクスチャリングとレンダリングを行った物があったとのこと。また、あるプロの人は、 Blender の要素レンダリングの Lightwave でのコンポジットのやりやすさに感激したそうです。
いくつかのショットはBlenderでレンダリングまですべてこなし、あるショットでは Blender でレンダリングされた素材を Lightwave や Particle Illusion でレンダリングされた素材と合成しているそうです。
少なくとも半分以上の戦闘シーンアニメーションで、Blender がアニマティックに使用されており、Blender でカメラワークと Object の移動を行って 3DWindows 上でレンダリング、そして批評を受けた後、FBX で 3DSMax 上に持ってきたそうです。
最後に氏がモデリング、テクスチャリングまで Blender で行ったUSS エンタープライズが、過去のシーンをリメイクした重要なシーンで使用されているそうです。
視聴方法は、こちらの公式サイトでレジストし、登録したメールアドレスに来たURLから認証ページにアクセスした後、こちらで視聴します。
動画ですが、ネット配信の所為か、フレームレートが低めで画質も YouTube 程度です。もしかすると高画質版を DVD かなにかで配布するのかもしれません。 画像がいくつか元記事で公開されています。Blender のスクリーンショットも見られます。
監督は Tim Russ 氏。ボイジャーでテュボック(バルカン人)を演じていた人で、劇中にも登場しています。また、分かるところでオリジナルのウラ、チェコフ、ボイジャーのキムなどが出演しています(DS9は観ておらず、記憶が不確かなのでもっと多くの人がいると思います。(汗))
このシリーズは今後も制作される予定で、楽しみです。
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