Blender がインストール数でNo.1アニメーションソフトに

投稿日時 2007年06月06日 | カテゴリ: 3D全般

元記事:Blender No.1 animation packaged based on number of installed copies at BlenderNation

brian氏による記事です。
先週発行された新しい3D World Magazine(issue #92)に、コンピュータアニメーションソフトウェアの「インストール数」を元にした人気順位に関する記事があります。

この記事は Pixels が毎年行っている Roncarelli Report の調査から明らかになったものです。

Pixels はこの Roncarelli report についてこう説明しています。
コンピュータアニメーション産業はその歴史の中で再び成長期に入りました。しかし、産業の新形態化という、重要な変化を遂げようとしています。それは新しい手段と方向における、成長と拡大です。成功のためには、これらの変化とその未来への影響を理解しなければなりません。このレポートは1984年以来、コンピュータアニメーション産業が信頼してきた情報のみを元にしています。すべてのデータ、分析、情報、コメント、予想は、皆さんと皆さんのビジネスに必要です。


3D World Magazine のこの2006 Roncarelli Report の調査を元にした記事によると、Blender は昨年、18億もダウンロードされたとのことです! これが Blender をインストール数におけるナンバーワンアニメーションプログラムにしました。

ランキングは以下のとおりです。[wiki]
+Blender
+Flash
+3DS MAX
+Truespace
+Strata 3D
+Lightwave
+Cinema 4D
+Hash Animation Master
+Carrara
+Maya
+SketchUP
+Softimage XSI
+Electric Image (EIAS)
+Realsoft 3D
+Retas!Pro
+Toon Boom Studio
+Houdini
+Animo
[/wiki]
また、この号の Talking point セクションに、Jay Roth氏(Newtek)、Andy Lomas氏(Framestore)、Ton Roosendaaal氏(Blender Foundation)のこのレポートの反応の引用もあります。

更に、私が調査したところ、Newtek forums での、Jay Roth氏のコメントについての興味深い議論を見つけました。彼は Blender について辛辣かつ激励のコメントを少しされています。
Blender は私たちの産業にとって素晴らしい物です。プロフェッショナルソフトウェアの海賊版の使用に対抗し、非常にクールな機能に人々がフリーで触れられる機会を提供しています。私はいくつかのユーザインタフェイスの要素について別のアプローチをしていることを気に入っており、どちらかといえば、これらのアプローチが他のアプリーションにおいて根付くことに興味があります。

私は制作パイプラインにおいて、Blender を LightWave のようなプロフェッショナルアプリケーションの代替とは見ていません。制作パイプラインは最先端にあり、彼らは堅牢なソリューションを必要としています。問題が起これば(それは常にあることでしょう)、そこにはサポートグループが答えと共にいます。モデラー、アニメーター、シェーダライター、テクニカルディレクターには非常に厳しい注文が要求され、更に彼らの上には信じられないほどの要求が山積みです。制作現場で Blender を使用した経験のある人を何人か知っていますが、誰一人パイプラインに Blender を導入した人はいません。これは将来的には変わるかもしれませんが、それには多くの年数がかかるでしょう。

この号が欲しい方は皆さんの地域の本屋さんをチェックするか、オンラインで注文してみて下さい。3D World Magazine を書店で頻繁に購入される方の中には、小売よりかなり値引きされる、定期購読を検討されている人もいらっしゃると思います。定期購読についての情報はこちらです。

BlenderArtists のこの号と報告に関するスレッドはこちらです。


Blender は非常に軽く、zip で解凍すれば複数のバージョンやビルドのディレクトリが簡単に共存できるようなシンプルさもその背景にあると思います。もちろん、入れる前に興味がわかなければ、ダウンロードすらされませんが。

サポートの問題はそれをユーザコミュニティに依存しているようなアプリケーション共通の物といえるでしょう。ただし、たとえ有料サポートがあっても、企業自体がフリーウェアはサポートもタダと勘違いしていれば意味がありません。割と語りつくされてきたことですが、この辺の認識を改めてもらうことが今後のフリーウェアの課題だと思います。



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