Blender Model Repository 騒動の顛末その後

投稿日時 2007年04月20日 | カテゴリ: リソース・チュートリアル

元記事:Blender Model Repository Trouble at BlenderNation

B@rt氏による記事です。
皆さんは、Andrew Kator 氏の Blender 3D Model Repository のをことを覚えていらっしゃるでしょうか。更に、その破滅と復活についても。残念ながら、この話はこれで終わりではありませんでした。

Andrew氏によると、
(前略)なぜ私がこの BMR を継続できないかというと、それは去年の6月に遭遇した膨大な法的な問題が原因です。これらの問題は大量の時間と高額な費用を消費し、非常に不愉快でした。

私たちには Blender Model Repository を作成・ホスティングする最初の13ヶ月間に裁判費用を支払うため、$3000が必要です。この寄付の目的額が果たせれば、私たちは私たちのモデルのすべてを配布・派生可能なクリエイティブコモンズ3.0で再リリースする予定です(B@rt氏注:現在、彼らのサイトにあるすべてのモデルは彼ら自身で作成した物です)。

私たちの217の3Dモデルは、毎月25,000以上ダウンロードされています。更に1ドル寄付していただけると非常に助かります。もし、モデルをダウンロードするすべての1ドル寄付して下されば、数週間で寄付の目的額に達することができるでしょう。

私は本当に Andrew氏と Jennifer氏に降りかかったことを憎んでいます。彼らは仲間である Blender ユーザ達を助けるために保管庫を作成したのに、人々はそこに著作権のある素材をアップロードしたのです。その結果彼らは訴えられ、現在、そのために金銭上のトラブルに巻き込まれています。私は個人的には Blender のモデルをダウンロードする必要はないのですが、彼らの努力に敬意を表し、わずかですが寄付することにしました。

いいモデル保管庫があることは、Blender コミュニティに大きな利益があることだと思いますが。皆さんは保管庫の構築、そしてこの種の法的問題を避けるにはどうすれば一番いいと思いますか?

これに対し、アップロードされたモデルをチェックする機構を設ける、根本的な解決ではないが、P2P(Bittorrent)で配布すべきというコメントがあります。

また、Turbosquid のように、EULA を強化すべき、実名やしっかりした連絡先の登録を義務付けるべき、そして、そもそも不正を他のユーザから知らせるためのボタンや、「作者は自分」ボタンなどのアップロードした人にコンテンツについての一切の責任を負わせるための機構といった、さまざまな防衛策がされていなかったのでは? という声や、もう少し情報を説明してほしいという投稿、更に、訴訟や寄付の内容の説明が不十分ではないか、という意見もあります。これらについて、Andrew氏自身がコメント内で回答されています。

ちなみに、新しくできた BMR は、この Andrew氏とは関係なく、コメントでの議論も適用されるかどうかわからないとのことです。Andrew氏は単に残処理に追われているとのことです(ただし、現在氏が公開されているモデルをCCでの再公開される予定です)。



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