BlenderNation の Siggraph レポート&デモムービー2つ

投稿日時 2006年08月08日 | カテゴリ: Blender.org

Eugene (etr9j)氏による Siggraphのレポート2つと、B@rt氏によるデモムービーの記事2つの、計4つの記事をまとめてご紹介します。
8/3: Jim Blinn at BlenderNation

私たちはブースで、ある信じられないできごとに出会いました。正確には Bassam 氏が、ですが。

Jim Blinn氏(Blinn シェーダをご存知ですか?そう、彼です)は、コンピュータグラフィックスの先駆者の一人で、Blender のデモをもらうために立ち止まり、Bassam 氏は感謝をしていました。(もちろん、Blender の Blinn シェーダのデモができることにです)。二つのイベントの画像がサムネイルと下(訳注:上記の元記事を参照)にあります。ブース全体が畏敬に包まれたのを、あなたは想像できるでしょうか?

デモ中、Blender は少し遅くなっており、あとでその訳がわかりました…バックで二つの別の Blender が走っていたのです!


8/5: Siggraph 2006- Eugene’s Exhibition Retrospective at BlenderNation
B@rt氏がブースで行われたいくつかのデモを撮影しましたが、うまくいったかはさだかではありません。私はただただ、デモがいくつか投稿可能になり、皆さんの血肉となることを願うばかりです。
その間、私たちが従来のニュース投稿に戻る前に、私の Siggraph の体験をハイライトでお伝えしたいと思います(誓って言いますが、下記には「ニュース」があります)。

オープンソースパビリオンは驚くことばかりでした。Inkscape、GIMP、Jahshaka、Gnome、Uni-Verse、Aqsis、そして Blender が、すべてブース1527の同じ赤いカーペットに並んでいました。このブースには話のできる最高の人々が応対・訪問していたため、それだけでも旅行した甲斐があったでしょう。
位置は大きい玄関のひとつの右前で、私は、ショーケースのアプリケーションに興味のある人の量に本当に驚きました。さらに、ビッグスクリーンで上映されているデモに訪れる人々の存在が途切れることがありませんでした。私たちは9つのシートの「映画館」をデモのために設けていましたが、ブースの周囲にも常に人だかりができ、熱心に見ていました。
デモはすべて素晴らしいものでしたが、4つにしぼってお伝えします。

  1. 私の目を引いたのは、Andy(@ndy)氏が展示会の間に終わらせたのと同じモデリングデモ(Blender が持っているツールをすべて紹介するもの)を行おうとしていた時、代わりに何も解説なしで、スクラッチから Blender のモデリングツールを使い、ひたすら自由にモデリングすることに決めたというデモでした。20分間で彼は美しいエイリアンの顔を作成し、完全に観衆を釘付けにしていました。みんな静かに見守り、彼らの目がスクリーンから離れることはありませんでした。
    もちろん、すべてのデモでこんな反応が起こっていました。それはすべての発表者が彼らの題材を知り尽くし、Blender をプロフェッショナルグレードであることを見せていたためです。


  2. Bobby Parker(Sh0rtWave)氏から Aqsis(業界標準である Renderman のオープンソースによる実装)上のデモをいただき、Blender と共に使用しました。この Sh0rtWave 氏が作り上げた機能は信じられないほど素晴らしく、彼が考案した Blender To Renderman スクリプトがリリースされたとき、あなたのワークフローの素晴らしい力となるでしょう。


  3. Groo氏が数回披露されていた流体シミュレーションは、常に観衆を沸かせていました。最後のデモでは、誰しも必ず見てしまうであろう、Mike Pan (mpan3)氏のデモビデオから、いくつか追加していました。また、Mike氏はそのシミュレーションを .blend ファイル形式で所持されています。B@rt氏とGroo氏は特定のフレームで、Inflow をOFFにして無効にするために Domain から離したり、大きさを変えても 流体の Inflow のアニメーションができることを発見しました。


  4. Uni-Verse チームはいくつかのデモの時間枠を持ち、Eskil氏はいつも素晴らしい公演を行っていました。もし、まだ Verse についてご存知でないなら、今がその時です。Siggraph では、Verse チームには大小の企業が訪れ、チームは Verse の独特な能力を解説しました。それは確かにオープンソースブースに、人々の幅広い列を作っていました。

Siggraph に参加しているの3Dアプリケーションの大半はデモとセットアップされたコンピュータを所有していましたが、私たちはほとんどのマシンと(私が数えた)スタッフを、各個人が興味がある、もしくは立ち寄ったすべての Blender の機能を見てみるという、明確な目的のために持っていました。

私にとって重要な部分は、世界中から、すべてのフォーラムからの Blender ユーザ、そしてかつて Bleder を使用していたが、最近はごぶさただった人たちもが集まることです ― これだけいえば十分でしょう。彼らは感銘を受けていたのです。

三日後でさえ、私はまだ何人かの人々をニックネームで呼ぶ必要があり、幸運にも、いくつかについては問題がありませんでした(ahem ― Bob Holcomb(別名 bob_holcomb)氏など)。これらブースに訪れた Siggraph の参加者は常にすべてのアプリケーションに感銘を受け、最も多い質問である「Blender は何の OS 用ですか?」に常に「すべて」と答えるのが、私の好きな対応でした。懐古的ですが、Marlon Brando の、「The Wild One(邦題:暴れ者)」内の、「何に反抗しているんだ?」と問いに Brando が「何を経験してきた?」と返すのを使っていたかもしれません。(訳注:この映画をご存知の方のツッコミをお待ちしております)

私はこの展示会において、私たちの存在が Siggraph のリフレッシュもしていると考えました。私たちは何も売ろうとはしなかったからです。ブースのクルーは賃金をもらったわけでも、命令されたわけでもなく、しかし愛があったからこそ、アプリケーションのできることやその素晴らしさを紹介していました。そしてそれが私たちと「他」との一番大きな違いではないかと思います。


以降はB@rt氏による記事です。

8/5: Siggraph - Hand Rigging Demo at BlenderNation

Siggraph中、Blender アーティストたちに、半時間毎の大スクリーンによるデモンストレーションが上映されました。私たちはこれらの中の4つをテープに収めました。今日(8/5)は、エレファンツドリームのディレクター、Bassam Kurdali氏による手のリギングデモがご覧になれます。

このデモでは、Bassam氏が手のリギングを設定する様子が見られます。彼は簡単にリアルな手のモーションを作成できる様々なコントロールと、皮と肉のアニメーションを追加するためのエフェクトについて語っています。

ちなみに、私はこのビデオをフルの PAL 解像度に切り替えましたが、フレームレートを12FPSに縮小するのを忘れていました。ファイルサイズがあまり大きくならなかったことが嬉しい誤算でした。この素晴らしいクオリティのビデオを楽しんでください!


8/7: Siggraph - Fluid Demo at BlenderNation

本日は、Jason van Grumster氏(またの名をみんなが呼んでいる Groo氏)による、Blender 内部流体シミュレーションの知っている必要のあるすべての機能の紹介をご覧になれます。

Jason氏は水の中にボールを単に落とし、周りに水がはねるところから始め、その後 Obstacle の作成と、そのアニメーションに移行します。最終的にはかなりびちゃびちゃになります。

Eugene氏が先に書かれていましたが、このデモのあと、Groo氏とWybren氏、そして私は Fluid の Inflow のアニメーション方法を理解しました。これは通常の機能ではないのですが、Fluid の Inflow Object の大きさを変えることにより、Inflow のスピードと、アニメーション中の Inflow のON・OFFを実際にコントロールすることができることが判明しました。

私も Fluid ビールスにやられたようです!




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