Ton氏がオランダ国営報道機関のビデオインタビューに出演
投稿日時 2006年06月12日 | カテゴリ: Blender.org
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Video Interview with Ton at BlenderNation
B@rt氏によると、Netherlands National News Agency の ビデオインタビューに出演したそうです。内容は Orange プロジェクトとエレファンツドリームに関するもので、オランダ語でインタビューを受けています。
視聴には Windows Media Player が必要で、元記事内のこのリンク先の Modem/ADSL を押してください。Mac ユーザの方は このURL をコピーし、Windows Media Player で URL を開いて欲しいとのことです。
以下は B@rt氏が英語で要約されたものを翻訳したものです。
ナレーション: シュレック、Mr.インクレディブル、アイスエイジなどのようなアニメーションムービーは現在、非常に人気があります。
Ton Roosendaal さんはこのようなムービーを、巨額の費用を投じることなく制作できることを証明しました。オランダ中と外国から経験のあるビデオアーティストを集め、彼はこのショートアニメーション映画、エレファンツドリームをを作成しました。
これらの画像の作成には、大金や多くのコンピュータの専門家を必要としませんでした。Roosendaal さんは3Dデザインツール、Blender をこの仕事に使用しました。Blender はフリーで、この映画同様、インターネットからダウンロードできます。
エレファントドリームは最初のオープンムービーで、Blender の更なる開発を目的としています。
Ton: 皆がこの作品をTVで観ることができ、自由に切り離したり、再編集できます。しかし、それだけではありません。全てのデータベースや、スタジオの技術ファイルが公共のものとして作成されているため、映画全体を再度作成したり、新しいシーンを追加することもできます。
ナレーション: この映画は素晴らしいアニメーション技術を見せてはいる一方、多くの批判も受けています。最もよく聞かれる意見は、この映画のストーリーが不明瞭なことです。Roosendaal さんはこのことを心配しておらず、みんながこの映画を自己流に解釈できるだろうとしています。
Ton: もちろん、「ああ、フリーでダウンロードできるような映画だから、どうせトムとジェリーみたいな、キャラクタがくりひろげる喜劇なんだろう」と考える人もいると思います。
でも、それは間違いで、実際には非常に難解な映画なのです。これは、人々が各々自身の現実を作り上げ、それが原因でお互いが衝突することについての物語なのです。
ナレーション: 内容だけでなく、この映画のタイトル、「エレファンツドリーム」もミステリアスです。映画には一匹の象もでてこないからです。
Ton: 最初のタイトルは 'Machina'(機械)でした。しかし、しばらくして私たちはこれを陳腐に思うようになり、私は自分たちの子たちに、自分自身もどう終わるかどうかわからない、狂ったストーリーを作り上げるオランダ人の親たちのこれまた狂ったストーリーを話しました。彼らはストーリーを終わらせる代わりに、ただ、「その後、大きな鼻の象が現れ、そのストーリーを吹き飛ばしました。おしまい」というのです。 それが象が議論の中に現れ、誰かが「エレファンツドリーム」と口にした由来です。そしてこれがタイトルになったのです。
ナレーション: ウォルト・ディズニーは Blender を彼らの映画の制作に使用しはじめるでしょうか?
Ton: いいえ、それは私にとって全く重要なことではありません。もちろん、ハリウッドは非常に興味深く、そこでのビジネスは魅力的です。しかし、ハリウッドに Blender を持ち込むのは私の本来の目的ではありません。私の望みはむしろ、Blender 内にハリウッドを持ってくることなのです。
Blender は非常に民主的な製品であり、毎年非常に多くの人々にダウンロードされています。私たちはこれらの人々がハリウッドで使用される技術とツールにアクセスできるようにしたいと思っています。
ナレーション: Roosendaal さんと彼のチームは7ヶ月間、この映画のために作業をされました。エレファンツドリームの制作費である 150,000ユーロは、DVD の予約販売により捻出されています。このムービーは、ElephantsDream.orgにてフリーでダウンロード可能です。
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