Luxuriousityは詐欺もしくはオープンソースのたかりか?
投稿日時 2005年03月17日 | カテゴリ: Blender.org
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元記事:Luxuriousity, scam or open source leech?
ton氏による記事です。
最近、私たちはBlenderのリセラーについて危惧する人々から、いくつかの心配するEMailとフォーラムへの投稿をいただきました。
Luxuriousity社は Ebay と彼らのWebサイトを通じ、あらゆる種類のオープンソースの製品を、彼らの名前で再販売しています。例えば、Open Office を "Office Professional"として販売し、Blenderを "3D Studio Professional" として提供しています。二つのブランド名は明らかに私たちのよく知っている、他の登録商標の製品を暗示しています。また、GIMP、QCad、Audacity などの製品も偽装されているのがわかるでしょう。
Luxuriousity社のWebページでは、これらの製品がGNU GPLライセンス下で配布されているソフトウェアということ、そしてその製品のソースコードや製品自体がフリーでダウンロードできることを故意に隠しています。そのソフトウェアのクレジットも、オリジナルの作者へのリンクも公開されていません。
一方、ソフトウェアを苦労して作成した人々はこの態度を非常に嫌悪する可能性があり、実際にGNU GPLを少しも違反していないことをはっきりと明記する必要があります。サードパーティによるバイナリとソースの両方の提供は、オリジナルの著作権を記載し、GNU GPLに従っている限り、法的に正しいものです。 よって、本当に必要と感じるなら、単に私たちのダウンロードセクションからのコンテンツのコピーを元にした、BombaLooza3D Suiteを遠慮なく売ればいいのです!
しかし、GPLにはこの自由な精神を暗示してはいるものの、著作権に関する物の否定、もしくは侵害することを許可してはいません。
- Luxuriousity社は彼らがソフトウェアを開発したと主張できません。 - Luxuriousity社はスプラッシュスクリーンやユーザインタフェイス、ソースコードから著作権を削除することはできません。 - Luxuriousity社は彼らの商品がBlenderのクレジットが入った画像や作品を作るのに使用されたと主張できません。もし商標を新たにつけるなら、最初からずっと自分の作品を使用して宣伝する必要があります。 - Luxuriousity社はBlender Webサイトからのすべての作品を、その著作権の所有者からの許諾を得ることなく使用することができません。
個人的には、私たちはこの小さなやっかいごとをあまり気にしすぎるべきではないと思っています。実際にはよくてBlenderを広め、小銭を得ることがせいいっぱいなのですから。私を一番困らせているのは、Luxuriousity社が賢いビジネスを行おうとしなかったことと、協力的な方法を選択しないことです。すべてのフリーソフトウェアプロジェクトは無料配布の恩恵を受けており、ブランドを不明瞭にし、作者のクレジットを断ることにより、それを隠して恥じるような理由はありません。
私にはBlenderやOpenOfficeのような著名なプロジェクトの、マーケティングにおける名声による利点をあきらめてしまうその理屈がわかりません。 もし、Luxuriousity社の背後にいる人物がこれ以上自らのブランドに自分で傷をつけるような真似をしたくなければ、彼の戦略の変更、そして倫理と常識を持ち合わすことを祈るばかりです。
Ton Roosendaal Chairman Blender Foundation
追記1: Free Software Foundation にこの問題に関するアドバイスとフィードバックをいただき感謝します。もし、Blenderのライセンス(GNU GPL)が違反されている確かな証拠をお持ちの人がいましたら、FSFがこれを止めることのできる法的な方法を何でも私たちとともに働きかけてくれるでしょう。
追記2: 作品が許可なくコピーされているのを見つけたアーティストは、最初に違反者にコンタクトをとるのがベストでしょう。大抵の場合、削除もしくは正しくクレジットされる結果になるでしょう。
追記3: Luxuriousity社のお客さんは常に彼らに代金の払い戻しを要求できます。彼らは払い戻しに誇りを持つらしいです!
追記4: Blenderを販売していたページはまだGoogleのキャッシュに残っています。
なんというか、馬鹿だなぁ…と。
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