元記事:blender.org - 2.49 update
(訳注:09年9月4日の2.49bリリースとともに、2.49aのリストも変更されていたので一緒にしました)


2.49の更新



[wiki]**2.49a バグ修正リリース
いいテストはアートといえます! いつものように、実際のリリースによって私たちが見落とした問題が現れてきます…。
以下は報告済のバグで、すべて2.49aで修正されています。

''全般''
-"Coverity Scan"(自動コードテスト)を元に多くのバグを修正。
-.deb Linux ビルドに、FFmpg が含まれていませんでした。
-Windows: DV-AVI の読込が、ムービーメーカーによるファイルを含む、すべてのファイルで動作するように。
-Boolean で、負の Scale のオブジェクトの結果が異常でした。
-Force Fields の Surface オプションが、Mesh のないオブジェクトでクラッシュしていました。そのため、適用できない場合は隠しています。また、Surface、Curve、Font オブジェクトもサポートするように。
-DXF im/export: いくつかの修正と更新。


''レンダーのバグ''
-AO レンダリングが一つのタイル内から取る最初のサンプル上に、異常なピクセルを与えていました。
-Texture ノードの Noise 機能が Bricks ノードでは正しく動作していませんでした。
-Texture ノードの Translate ノードが動作するように。
-Particle Hair Strand が(Strand レンダーではなく)通常のジオメトリとしてレンダリングされている時、最初のセグメントを飛ばしていました。
-モディファイア や UV を使用していると、Particle が無駄に遅くなっていました。


''ゲームエンジンのバグ''
-Anisotropic friction が0の値の場合、オブジェクトを無限の距離にジャンプしていました。
-テクスチャ座標に Object を使用した Material でクラッシュしていました。
-スキニングされたオブジェクト内の Light が、その Action が一旦動作した後でないと正しく動作しませんでした。
-GMA 950/945 Express GPU で BGE がクラッシュしないよう修正。
-GLSL以外のモードで行列の更新がなくなっていた所為で、光源が移動しなくなっていました。
-Bullet で、 Sleep しているオブジェクトの Scale の変更が動作していませんでした。
-動的に Sensor を追加したオブジェクトが、移動にシンクロする物理演算形状を持っていませんでした。
-Sumo を使っている古い Blend ファイル(GameKit 1.0のデモ)を読み込み、再生するとクラッシュしていました。
-Shadow face フラグがオブジェクトの Scale を無視していました。
-Sound Actuator がまだ何の音声も再生していない時、負のトリガイベントで音声を再生していました。
-Sound Actuator の loop-end が、負のトリガイベントでストップしていました。


''ゲームエンジンの Python バグ''
-Camera 関数の getScreenPosition、Ray、Vect を修正。
-KX_GameObject.get() と ListValue.get()が、Python タイプの float/int/string を返すバグ。
-GameEngine sys.path の作成が壊れていました(YoFrankie がスタートしません)
-Action Actuator の setChannel()関数が多くの点で壊れていました。
-Deprecation Warning が二回出力されていました。


''ゲームエンジンの Bullet のバグ''
-Torque と 6DOF Constraint の修正。
-RigidBody への Torque の適用が壊れていました。


''Sequencer バグ''
-Sound の移動でエコーが作成されていました。
-FFmpeg がクラッシュする二つのケースを修正。
-"duplicate strip" が Ipo のユーザカウント(共有数)を常にカウントするように。
-FFmpeg の dv-reader のクラッシュに対処。これはいくつかのフレームに音声が入ってない時に起こります。
-free_imbuf_seq() がすべてのシーンを開放していませんでした。これは複数のシーンの入れ子になったタイムラインで、確保しているメモリの増大を引き起こします。
- Proxy の大修正。メーリングリストと Tracker であったほとんどの問題に対処できるでしょう。
-Color Ballance ツールの修正。Lift/Gamma/Gain を行っているふりをし、実際には(1-Offset)/Power/Slope を行っていたのが問題でした(ASC CDLを少し変更)。現在は、GUI で ASC CDL モードと本当の Lift/Gamma/Gain モードを切り替えすることができます。
-3Dウィンドウと音声とのシンクロが再び動作するように。


''新機能''
-Compositor: UV Map ノードの、端っこ(UV 値が Sky Background と出会う場所)の処理が改善。
-Wavefront OBJ で、カーブを OBJ 本来のカーブとしてインポート&エクスポートするように(従来は Edge の集合)。
-Wavefront OBJ で、X90 オプションにより、回転なしでファイルにエクスポートするように。
-Sequencer: Effect Strip にフィルタオプションがなかったので追加。これで Effect フィルタの出力にカラーバランスを適用できます。
-GE Python が、__contains__ "prop" in gameOb と、"OBCube" in scene.objects の書式をサポート。
-GE Python が辞書形式の get()をサポート(例:cont.actuators.get("key", default))、Sensor とオブジェクトの Controller で動作します。
-Action Actuator の getChannel("name")関数が、Bone のloc、size、quat を取得できるように。


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**2.49b バグ修正リリース
''更新''
-新しい OpenAL Windowsライブラリを更新。
-日本語の翻訳を更新。
-extern/xvidcore を1.22に更新。これにより Linux 64ビットでの Xvid のクラッシュが修正。
-Blender/Python API とゲームエンジンドキュメントを更新。
http://www.blender.org/documentation/249PythonDoc


''全般''
-SoftBody、Vertex Groups が削除の通知がされていませんでした&Mass と Spring ペインティングの修正。
were not notified on deletion & fixes for Mass and Spring Painting
-Softbody、Mesh 以外のオブジェクトに初期化が欠けていました。[bug #18982]
-Self Shadow VCols スクリプトで、ぼかし方法を改良し、より均等な結果になるように。
-Nurbs から Mesh への変換で、[Alt]+[C]と Python からのではスムージングを無視していました。
-Object Active to Other(訳注:Copy Active To Selected?) スクリプトで、Local ビューでの実行時の Python エラーを修正。
-checkPackedFile で開いたファイルを Close しなかった古のリソースリークを修正。
-X11 キーボード使用時とタブレットイベントでメモリを初期化していなかったのを修正。
-CLang(LLVM)でのビルドの修正。


''レンダーバグ''
-Material の LightGroups override がプレビューレンダーで動作していませんでした。
-Render Stamp で、Char バッファへの文字列の描画時に Alpha値の設定にエラーがありました。
-Lumma Matte、低い Value の設定の修正。
-そもそも Luminene チャネルの代わりに間違ったチャネル(Chroma)を背景にチェックしていました。High のデフォルト値を0.0から1.0に変更しました。
-Baking selected to active で、nearby と Dupliframe のオブジェクト使用時に Blender がクラッシュしていました。[bug #19029]
-高いエネルギーの Sun Lamp で、スペキュラが黒くなるのを修正。[bug #18837]


''ゲームエンジンのバグ''
-Windows でのランタイムの保存が、Python 2.6では動作しませんでした。
-KX_BlenderMaterial で、Ipo で ref 値をアニメーションするように。


''ゲームエンジン Python バグ''
-Python 引数から Mesh への変換いくつかのケース以外では壊れていました。
-action.channelNames のメモリリークの修正。
-いくつかのケースでの Python オブジェクトの開放時、開放されたメモリに書き込みしていました。
-GameLogic.EvalExpression()が不安定なため削除。
-オブジェクトと同じ位置へのレイへのキャスト時、クラッシュするのを修正。
-.getVertexIndex()や .v1、.v2などの使用時、KX_PolyProxy が三角形と四角形をごっちゃにした不正な VertexIndex を返していました。[bug #19254]
-obj.sendMessage()に4つの引数を与えたときに Blender がクラッシュするのを修正。[bug #18963]


''ゲームエンジン Bullet バグ''
-親の Compound オブジェクトが、Physics 系のコントロールを持たない時にクラッシュするのを修正。
-Motion Actuator の Torque のXとY軸が動作していなかったのを修正。


''Sequencer バグ''
-Ipo カーブの削除で、effect が動作しない結果になっていました。
-イージーリタイミングが Strip 拡大のみ可能だったのが、縮小時も可能になりました(イージーリタイミング:Input Strip の右のディスプレイハンドルを使用し、縮小もしくは拡大すると、Strip のスピードが Effect Strip の長さに正確に適合する機能)
-Input Strip のディスプレイ終端より後ろのフレームにもアクセスできるように。
-フレームのブレンドが二つ以上のフレームでも動作するように。(他の二つより大きい)高い係数でシーケンスのスピードを上げた時、本当に細かいモーションブラーが可能になります。
-Compositor のシーンの Scene Strip のレンダリングが、そのシーンに Camera がない場合失敗していました。
-Sample Format が16ビット以外(8ビットなど)の Hdd-audio を修正。


''Import/Export バグ''
-FBX Export、不正なフォーマットでいくつかのコンバータを壊していました。
-BVH モーションキャプチャ Import、単一の RigidBody オブジェクトをサポートしていませんでした。[bug #18949]
-OBJ Import、.mtl ファイルからの半透明面のインポートを修正。ZTransp をこれらにも設定するように(SketchUp からのインポートが向上)。
-Collada export、空の Material スロットが Python エラーを起こしていました。
-Collada import、SketchUp との相互運用性などを向上させる修正。
-Quake MAP Export、空のノードがエクスポートされず、また、Mesh も Surface もない場合、ファイルが不正と警告していました。
-Quake MAP Export、シングル三角形ブラシのサポートが意味なく禁止されていました。
-Quake MD2 Export、VertexNormal の修正。[patch #19206]


''Python API''
-Mathutils (quat_a*quat_b)が壊れており、代わりに(quat_a*quat_a)を返していました。
-IpoCurve.driverBone と IpoCurve.driverBone2 プロパティのサポートと、IpoCurve.driverChannel を OB_ROT_DIFF が可能なように修正。
-ドキュメントの修正。
-アクティブシーン以外の Background シーンのレンダリングをサポート。
-scene.render.render()が、インタラクティブ(通常)モードと Background モードで同じ挙動をするように。
-scene.render.saveRenderedImage()が Background モードでも正しく動作するように。
-Armature のアクティブ bone を設定できるように。


''新機能''
-16ビット SGI 画像の読み込み。
-環境変数 BLENDER_FORCE_SWAPBUFFERS が定義されている時、Intel と Radeon チップセットでのちらつきを修正する機能がONになります。

-Python API
--Particles
---Vertex Group の辞書
---Particle.New で psys を返す
---DRAWAS 変数と辞書
---Strand レンダーのトグル
--Object、Duplicate内の psys 変数
--Material、Strand レンダー用変数
--Texture、Colorbands の使用
--Lamp、Spot のバッファタイプ選択

-ゲームエンジンの物理演算が Python と EditObject→Dynamic Actuator からの reinstancePhysics Mesh をサポートするように。
--ReplaceMesh Actuator オプション、Physics Meshのリプレースと、Mesh の表示+ Python API オプション。

--デモ動画と blend ファイル
http://www.graphicall.org/ftp/ideasman42/reinstance.ogv
http://www.graphicall.org/ftp/ideasman42/reinstance_demo.blend

-Mouse focus Sensor の "pulse" オプション、マウスの下のオブジェクトが別の物になった時にTRUE信号を送ります。


-Sequencer 用の EDL Importer。以下をサポート。
--音声、動画編集
--フェード、ワイプ、スピード変更(動画のみ)
--複数のリールからのインポート
--Final Cut Pro からのインポートサンプル
[[スクリーンショット:http://www.graphicall.org/ftp/ideasman42/edl_in_blender_px.png]]
[[インポータUI:http://www.graphicall.org/ftp/ideasman42/edl_import_ui.png]]
[/wiki]


元記事:blender.org - 2.49 update