元記事:blender.org - Distributed rendering & new render options


新レンダリングオプション



Auto Thereads(オートスレッド)


これは OS から知らされたプロセッサ数をレンダリングスレッド数に設定する機能です。例えば、デュアルコア CPU では2つのスレッドが、2つのクアッドコア CPU では8つのスレッドになります。
Auto Theread はデフォルトで ON になっており、ほとんどの場合最適のパフォーマンスが得られます。同じ Blend ファイルをチームが違うワークステーション上で作業することができます。

コマンドラインで Auto Threads を使用するには、下記のように引数を指定します。

 blender -t 0



画像ファイル名へのフレーム数の桁指定


Blender で画像のファイル名にフレーム数の長さと位置を指定するために、Render Output Path に "#" を使用できるようになりました。

従来は Blender は5桁をフレーム数として使用していたため、ほとんどの7分を越えるアニメーションが、多くのエンコーダやファイルマネージャ、グラフィックアプリケーション(Blender 含む)で連番画像を正しくソートできませんでした。

これを以下のようにフレーム数の位置と長さを設定できるようにすることで解決します。

 /tmp/my_ani_##_small.png → /tmp/my_ani_01_small.png, /tmp/my_ani_02_small.png …
 //anim######.exr → //anim000001.exr, //anim000002.exr …

注意
[wiki]-ファイル名の # のみがフレーム数で置き換えられます。
-複数 "#" のグループがある場合、最後のグループのみが使用されます。
-フレーム数の最大長は16文字です。
-画像の デフォルトの Output 名は変更されません。そのため、この機能はプロジェクトで数字の桁数を設定する必要がある時のみ使用して下さい。
[/wiki]


Touch & No Overwrite (シンプルな分散レンダリング)


Touch オプションは、空のファイルとしてレンダリングされた画像を作成し、完全にレンダリングされたフレームで上書き、もしくはキャンセルされた場合に削除します。
これにより、あるファイルがレンダリング中かどうかが簡単に分かります。

"No Overwrite" オプションを ON にした時は、すでにその画像の名前のファイルがあるフレームのレンダリングをスキップします。あるアニメーションの欠けたフレームのみ再レンダリングするという使い道があります。

[Touch]と[No Overwrite]を ON にした時、多くのコンピュータにタスクを分散し、複数の Blender で同じ .blend ファイルをネットワーク上のファイルシステムにレンダリングできます。

それぞれのコンピュータは、フリーのフレームを見つけて Touch とレンダリングを開始するまで、他の物が Touch したフレームをスキップします。

ネットワークファイルシステムの更新速度が充分でない場合、二つのコンピュータが同じフレームをレンダリングする可能性があるため、これは完全なレンダーファームソリューションではありません。ただし、高速な LAN 上で SAMBA や NFS を走らせているときに起こる確率は非常に低いです。


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