元記事:Library Linking


ライブラリのリンク



後述の Outliner の表示旧来の物でありながらパワフルな Blender の機能の1つに、他のファイルとの、Blender ファイルからのデータの共有、Object やアニメーションのライブラリの構築があります。これは制作現場において非常に重要な機能であるため、多くの環境で動作の検証と修正が行われてきました。

以下にこのシステムの機能の要点と、便利なヒントをいくつかご紹介します。

Append と Link
他の.blend ファイルから現在のプロジェクトへデータを Append([Shift]+[F1])する時、実際にはすでにダイナミックライブラリリンクを使用しています。そして Append 機能の最後にようやく、これらのリンクにタグがつけられローカルな物となります。
ある一つの .blend のダイナミックリンクと Append は同時に使用できないため、これは常に知っていて欲しい重要な事なのです。

リンクの展開
また、他にも知っておくべき重要な事として、Blender の "Library data"(Blender Architecture を参照して下さい)間のほぼすべてのつながりが、リンクもしくは Append コマンド時に展開される、というのがあります。たとえば、特定の Group へのリンクを指示しただけで、そのすべての Object とともに、すべての形状、Material、アニメーションが自動的に追随することになります。

これはインダイレクトリンク(indirect linking:間接的リンク)」と呼ばれ、このような間接的なリンクをされたデータは .blend ファイルの保存時には格納されず、ファイルを再び読み出したときに、そのライブラリ .blend 内のリンクされた Group を探し、格納されているデータを再び展開するだけです。

インダイレクトリンクデータは赤い"Li" アイコンで表示されます。ダイレクトリンクデータはオレンジです。

グループ(Groups)
また、Group を Append するよう指示した場合も、現在の Scene 内にこれらの Object へのリンクを作成するため、この Object 群はその後、単独で見えるようになります。
しかし、Group へのリンクをしようとした時は、それを行いません。この場合、その Group は 'duplicator' ([Shift]+[A]、Group メニュー内)として、もしくはその他 Group が必要になるであろうケースのためにのみ使用できます。(Object グループ を参照のこと)

再帰と相対
2.42の重要な修正のひとつに、単体の .blend ファイルが別の相対パスを使用していても、再帰的なライブラリリンクが再び動作するようになったことがあります。
これはつまり、 Material ライブラリ .blend を持ち、これをある Groups .blend 内の Object から使用し、Scene .blend と組み合わせることで、あなたの現在のプロジェクト内の背景 Scene("Set")を入れ替えることができるということです。

スピードアップ
コードのクリーンアップにより、関連を再構築するコード内のバイナリサーチの導入など、コールの構造の改良が可能になりました。複雑なファイルでは2〜5倍のスピードアップが期待できます。

Outliner と Data Browse
Outliner はデータがライブラリからのものか、ダイレクトリンクかインダイレクトリンクかを色付きのアイコンで表示するようになりました。

"Data Browse"([Shift]+[F4])は、ライブラリデータの .blend のファイルネームを表示するようになりました。


Last update: Jul 14 2006.
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