元記事:New in 2.37



2.37の他の新機能



レンダラ
- Render ウィンドウは小さなステータス表示のバーを最上部に表示するようになり、レンダリング後も保持されます。"spare" ページもサポートされています。この方法による表示は、より簡単だというのもありますが、Infoヘッダへ状況を描画していた、奇妙なコードを削除するためでもあります(いくつかのATiカードでは極端に遅くなったりもします)。

- Render ウィンドウは、Border や Crop がONになっていた場合は実際のサイズで開くように。

- Render ウィンドウ上での左マウスボタンの押しっぱなし・ドラッグでも、Zの値が表示されるように。

- 注:すべてのプラットフォームでの安定性のため、レンダリング中の Render ウィンドウへのイベントはブロックされるようになりました。

- "DispView" によるレンダリングでも、Border レンダリングが正しく表示されるように。

- OSX 上の Quicktime でも、RGBA ムービーが出力されるように。

- Texture の Wood/Marble は形状に使用する波形を、Sine(サイン波)、Saw(のこぎり波)、Triangle(三角波)の三つから選択できるようになりました。Saw は特に ColorBand との組み合わせで、非常にリアルな木のテクスチャを作成できます。

- 2.36 で追加された、バンプマップレンダリングの視点に対する修正が、"Texture" パネルのオプションボタンになりました。レンダリングの後方互換性のため、デフォルトではOFFになっています。

- シェーダメニューに、Minneart diffuse と、WardIso specular が追加されました。Minneart は暗部・明部を上手くコントロールでき、WardIso は「プラスチック」状の鮮明な、もしくはぼんやりしたスペキュラを与えます。


Mesh 編集
- "Tech Draw"オプション:Edge の長さ、Face の角度、 Face の面積を表示します。

- Edge メニュー([Ctrl]+[E])の"Edge Rotate( Edge 回転)" を追加。注:これは単一のFace での動作が最適です。


Curve 編集
- Curve Object が Fronr / Back Face を持たない場合、Bevel は外側の部分のみを描画します。また、内部の Bevel も作成するため、Curve を簡単に「ソリッド」なリングにすることができます。注:"Front" と "Back" オプションがOFFの時のみ動作します。

- Curve デフォームが、"tilt"値を計算に入れるようになりました。この傾き(tilt)は '3D' Curve だけで動作し、EditMode の [T]キーでのみアクセスできることに注意して下さい。


Meta Object
- すべての Snap が MetaElem でも動作するように。

- プルダウンメニューオプションの更新。

- EditMode中、MetaBall の回転が可能に。

- MetaElem の Hide のショートカットを追加、Meshにように動作します([H]、[Shift]+[H]、[Alt]+[H])。

- MetaElem に、選択と大きさの変更([S]もしくはマニピュレータ)を行うための薄い円を表示するようになりました。


インタフェイス
- インタフェイスにテクスチャフォント描画のサポートを追加。以前の「ピクセルマップ」に比べ、非常に早いです。まだ InfoWindow の UserPreference(Language & Font) のオプションです。

- ウィンドウの Split(端で右マウスボタン):ユーザはインタラクティブにウィンドウの分割方向を選択できるようになりました。分割方向の変更は[Tab]もしくは中マウスボタンです。

- プルダウンメニューを望みの場所に表示するスペースがない場合、上手く整列してくれるように。
- Pull down menus now align better when there's no space to draw on preferred location.

- (Win32のみ)フルスクリーンボタンをUIから削除しました。あまりにも安定しないためです。

- OSX+G5+Nvidia: ビットマップフォントを正しい位置に表示するための一時的な改造を施しました…これは実際にはドライバのバグです。

- 新しいデフォルトのスタートアップ .blendファイルが一緒にコンパイルされ、二つめの Theme がポピュラーな「ダークオレンジ」バージョンになりました。


アニメーション
- Path は、機関車と貨車のアニメーションのような、お互いに固定の距離のオフセットがある子Object群を持つことができるようになりました。
Demo: download.blender.org/demo/test/pathdist.blend

- Particle emittor は Armature の Bone に Parent できるようになり、それぞれの Particle に正しい経路を与えることができるようになりました。これはデフォームに対しては働かないことに注意して下さい!


3D Window
- グリッド機能(Transform の移動や、Snap To)が、グリッドの単位を 3DWindow に表示されたものを使用するようになり、ズームイン・アウトの量に依存します。

- 伝統的な "Turn Table" スタイルのビュー回転を復活。UserPreference の "TrackBall" の隣にあります。

- [N]キーパネル(Transform Properties)に、EditMode 中、位置をグローバル空間もしくはローカル空間のどちらで表示するかを選択するオプションが追加されました。同オプションは "Tech Draw" オプションにも働きます。


UV editor
- View の移動とズームを「スムーズ」にしました。また、[Ctrl]+中マウスボタンによるズームも追加されました。

- [E]キーによる LSCM 展開のポップアップが再び復活。
- Added the E-key, LSCM unwrap popup back again.

- Weld/Align が Transform のコード外に移動し、メニューのひとつに。

- LSCM 展開の確認のポップアップを削除。Undo がすでにあるため、意味のないものになっているからです。

- Select linked の拡張。より EditMode での動作に近くなりました。
  [L]: マウスカーソルの下の UV/Face につながっている物を選択
  [Shift]+[L]: マウスカーソルの下の UV/Face につながっている物の選択・非選択
  [Ctrl]+[L]: 以前の[L]の動作

- より正確な UV 選択:同じ位置に UV 群の中の一つを選択する時、以前はランダムに選択されていたのが、今はマウスカーソルの下にある Face に属する UV が選択されるようになりました。

- 'View Selected' (テンキー[.])が、 FaceSelectMode と UV Editor の両方で使用できるように。


Text Editor
- プルダウンメニューにオプションを追加("Text to 3D")。これは3D Font Object を、テキストのそれぞれの行ごとに作成するものです。

- 括弧のマッチングを追加。

- 構文カラーのサポートを追加。カラーは Themes Editor(InfoWindow、UserPreference)にあります。


Sequence Editor
- Strip 用の[N]キーパネルで、Premul Alpha のON/OFFができるように。

- "Filter" と "Mul" オプションも[N]キーパネルに追加。

- strip のファイルネームを256バイトまでサポートするように。

- 相対パス("//" による慣習) はSequence Editor でも動作するように。